1話…目覚め。 ページ1
《ガタゴト…ガタゴト…》
「ん…?何…この音…」
眠っていた私は、何かの音で目を覚ました。
だが、目の前は真っ暗闇。
何も見えないが、音は聞こえる。
…何かに揺られているようだ。
?「やべぇ、そろそろ人が来ちまうゾ。
早いところ制服を……」
「声…?」
何かに揺られている音に混ざり、何者かの声が聞こえた。
?「うーん!!!
この蓋、重いんだゾ。
こうなったら…奥の手だ!
ふな〜〜〜それっ!」
「何!?も、燃えた!?」
?「さてさて、お目当ての…って、ギャーーーーー!
オマエ、なんでもう起きてるんだ!?」
目の前にいたのは、
耳が燃えている猫だった。
それだけじゃない。
私が《居たのは》、不思議な部屋。
「何これ…沢山の棺が浮いてる…!?
何なのこれ、どういうこと!?」
?「目の前のオレ様を無視するとは、いい度胸なんだゾ!
このグリム様に目を付けられたのが運の尽き!
オマエのその服をよこすんだぞ!
さもなくば…丸焼きだ!」
耳が燃えている猫…グリムは、私が《着ている服》を欲しがる。
意味がわからない。
今の私は、普通のパジャマを着ている筈……が…
「は!?何これ!
見たことない制服…!?どういうことよ!」
グリム「何言ってるんだゾ…
いいからよこすんだ!丸焼きにされたいのか!?」
「丸焼きなんてごめんよ!
ちょっと!誰か助けなさいよ!」
グリム「コイツ!待つんだゾ!」
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作者名:雪月 葵 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/862c35d2fa3/
作成日時:2022年3月29日 22時