1048話…新メンバー？ ページ46
妃桜「まず格闘系の才能を持たない奴なんて、唯世みたいにサンドバッグになってるわよ。」
唯世「お、俺のことサンドバッグだと思ってたのか…！？」
妃桜「言葉のあやよ！」
幸子「でも確かに…まだ中学生なのに、妃桜ちゃんの技を受け止めるなんて…凄いです…！」
妃桜「敬語！！」
幸子「ごめん…！」
和臣「玲緒。」
和臣はそっと、玲緒に語りかける。
玲緒「な、何でしょう…」
和臣「俺らと絡むの、嫌か？」
玲緒「い、嫌だなんて、そんな…！」
和臣「そんな社交辞令はいい。
俺は、玲緒の本心が聞きたい。」
玲緒「……」
「玲緒兄ぃ。」
答えに迷っているような素振りの玲緒に、私も声をかけてやる。
するとやっと、玲緒は喋りだした。
玲緒「……えっと、まだ、出会って間もないから…何とも、言えません、が…
…でも、嫌では、無いです…。
俺なんかに…こんな、話しかけてくれて…」
和臣「…そうか笑」
ほんの少し。
ほんの少しだけ、玲緒の表情は緩んだ。
それを和臣は見逃さず、玲緒の肩を無理矢理組ませ、頭を撫でてやっていた。
玲緒「ちょ、せんぱ…！」
和臣「よーしお前ら！
今日からこいつが新メンバーだ！」
「「「おー！！」」」
玲緒「……え？」
玲緒は再び、間抜けな声を出す。
まあ無理もない、いきなり『新メンバー』なんて言われたのだから。
「わぁ、玲緒兄ぃ凄いじゃん！」
玲緒「い、いや…！」
和臣「担当はどこにしようか？」
妃桜「空手部なだけあって、声が通ってるから、ボーカルでいいんじゃない？」
和臣「そうだな！
俺もそろそろ、ギター1本で行きたいとこだったしな！」
玲緒「ちょ、ちょっと…！」
唯世「なら新曲は、もっと派手なヤツにするか！」
幸子「あんま速いテンポにしないでね…。
指釣りそうになるから。」
「玲緒兄ぃがHopeに…。
よし、今のうちにサイン貰っとこ！」
玲緒「ちょっと待って！！」
次から次へと出てくる提案の中、玲緒は漸くストップを告げる声を出せた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 15人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪月 葵(プロフ) - にゃふさん» コメントありがとうございます！最近更新できてないですが、なんとか更新していこうと思いますので、これからもよろしくお願いします(*^^*) (2021年1月13日 20時) (
レス) id: 4a7e7ee4c6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃふ(プロフ) - このシリーズ大好きです！更新頑張ってください! (2021年1月9日 23時) (レス) id: 2c9f18fc80 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪月 葵 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/862c35d2fa3/
作成日時：2020年10月23日 23時
