1045話…訪問者。 ページ43
それから日本で言う、夏休みの終わり頃。
彼は私に打ち明けてくれた。
私の里親達とも話し合い、アメリカ支部の希望ヶ峰学園に通うことにしたと。
私の作戦は上手くいったようだ。
あとは彼の成長を待つだけ。
だが元々、口がきけなくなった玲緒。
昼休みや放課後は、私が付きっきりとなった。
まあ勿論、そうなる事は予測済みだったので、芸能界の仕事は暫く休業させてもらっていた。
そんなある日。
幸子「あ、いたいた！」
唯世「へぇ、こいつが日本から転入してきたっつー奴？」
玲緒「！！」
見覚えのある人物達が、私達のいる場所へとやって来た。
和臣「お前が…神崎 玲緒か？」
玲緒「…だ、だったらなんだ…」
だが、玲緒はどうやら知らないみたいだ。
この態度からして、彼らの正体を知らない。
和臣「そうか。………。」
リーダー格の男、和臣は一瞬黙る。
そして、次の瞬間…
和/幸/唯/妃「ようこそ、希望々峰学園、アメリカ支部へ！」
玲緒「……へ？」
和臣の背後から、幸子、唯世、妃桜が現れ、歓迎の言葉を吐いた。
玲緒「…え、えっと……？」
和臣「お前も日本から来たんだろ？」
妃桜「この学校で、他にも日本人を見れる日が来るとは思ってなかったわ！」
幸子「しかも、年下だから…えへへ、私、先輩になれますね…」
玲緒「？？？」
玲緒は困惑の表情のまま動かない。
それも仕方の無いこと。この国はアメリカで、玲緒には他にも日本人がいることは知らせていない。
しかも、自分が目的で来られたのでは、余計に困惑するだろう。
「あ、久しぶり！
和臣お兄ちゃん、唯世お兄ちゃん、妃桜お姉ちゃん、幸子お姉ちゃん！」
玲緒「！…葵、ちゃんの…知り合い…？」
「そうだよ！」
玲緒「……」
和臣「お、そういや自己紹介がまだだったな！
俺は柊木 和臣！
超高校級のギタリストだ！」
唯世「俺は倶利伽羅 唯世。
超高校級の軽音部だ！」
妃桜「私は九ノ瀬 妃桜。
超高校級のバンドマンよ。」
幸子「わ、私は心音 幸子です！
超高校級の、ピアニストです！
よろしくおねがいしましゅ…！
はっ…噛んでしまった…！！」
玲緒「は、はぁ…」
「あのね、和臣お兄ちゃん達凄いんだよ！
既にもう、世界支持レベルの人気がある、あの有名なHopeっていうバンドなんだ！」
そう説明してみたが、いまいちピンと来ないようだ。
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雪月 葵(プロフ) - にゃふさん» コメントありがとうございます！最近更新できてないですが、なんとか更新していこうと思いますので、これからもよろしくお願いします(*^^*) (2021年1月13日 20時) (
レス) id: 4a7e7ee4c6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃふ(プロフ) - このシリーズ大好きです！更新頑張ってください! (2021年1月9日 23時) (レス) id: 2c9f18fc80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪月 葵 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/862c35d2fa3/
作成日時：2020年10月23日 23時
