1007話…別荘のなかで。 ページ4
？「わぁ…！」
連れられた先は、大きな別荘だった。
Aからしては、そうでもないらしいが、
この少年からしてみれば、立派な別荘だ。
「さ、中へ入りましょう。
外は寒いわ。」
中へ入ると、暖炉には火が灯っており、とても暖かかった。
更にはテーブルに、沢山の料理が並んでいた。
？「す、すごい…！」
「食べていいわよ。これは、貴方の為に用意したものだから。」
？「いただきます…！」
少年はあまりの空腹から、その料理に食らいついた。
今までいた環境では、こんなに沢山の料理を食べたことがない。
？「美味しい…！」
「それは良かった。
落ち着いて食べなさい。誰も取りゃしないから。」
Aはその様子を、微笑ましく見ていた。
既にAの中では、少年のことを仲間だと思ってのことだろう。
一通り食べ終え、風呂にも入れてやった。
この別荘には男物の服がないはずだったが
いつの間にかAは、それを準備しており
少年に着せてやった。
「じゃあ、話をしましょうか。」
？「でも僕、学校に通ってないから…難しい話は…」
「大丈夫、わかりやすく話してあげるわ。
そうね、まずは…希望ヶ峰学園って知ってる？」
？「それは知ってる…才能ある人達が、通う学校…」
「そう。私、そこの生徒なの。
しかも、才能は1つじゃなくて、幾つも持ってる。
だから皆、私の事をこう呼ぶの。【絶対希望少女】ってね。」
？「絶対希望少女…」
「でもね、本当は私、希望じゃないの。
さっきも自己紹介した通り、私は世界を絶望に染めようとしている者。
【絶対絶望少女】なの。」
？「……」
「けれど、いくら才能が沢山あったとしても、一人じゃ出来ることなんて限られてる。
だから、仲間が欲しいの。
私と同じ…世界に絶望している仲間が。」
？「……」
「見たところ、貴方はアルビノ。その他人とは違う姿で、虐げられたでしょう？
その時、その身を恨まなかった？虐げる人々を恨まなかった？
この世界を、恨まなかった？」
？「……恨んだよ。」
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雪月 葵(プロフ) - にゃふさん» コメントありがとうございます！最近更新できてないですが、なんとか更新していこうと思いますので、これからもよろしくお願いします(*^^*) (2021年1月13日 20時) (
レス) id: 4a7e7ee4c6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃふ(プロフ) - このシリーズ大好きです！更新頑張ってください! (2021年1月9日 23時) (レス) id: 2c9f18fc80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪月 葵 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/862c35d2fa3/
作成日時：2020年10月23日 23時
