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猫19匹 ページ20
ぜあらる。side
前にもまして軽くなったニャスケを抱き、部屋へ連れてく。
白と黒で統一された、モノトーンの部屋は今までと何も変わらない。
ぜあ)少しは、落ち着いた？
ニャ)ごめっ…ぜっちゃん、ごめん、なさっ…！
ぜあ)もー、泣かへんの。こんな事で、嫌いになったりせぇへんから。
ニャスケは、施設育ちで愛を知らずに生きてきた。
初めて会ったとき時、怯えてたのを今でもハッキリと覚えてる。
ニャスケがいた施設は、酷かった。
何が酷かったかって、ニャスケをいないかのように扱ってたから。
いつも独りで、何をするわけでもない。
大した飯も出して貰えず、徐々に痩せてくのを見て自分が引き取ることを決めた。
ニャスケを引き取って、やっと１ヶ月。メンバーには、頑なに隠してきた。
相変わらず人見知りやけど、前と違い色んなことを知ってやっとここまで来た。
もう、大丈夫だから。今度は僕が守ってやるから。
居場所を作ってあげるから。
泣かんといて＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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作者名：葵巴 | 作成日時：2017年10月23日 15時
