本屋のチベットスナギツネ�� ページ2
「大丈夫です。私他のところで探しますので！」
迷ったがやはり本当に読みたい人が買えばいいと思うし
たかがおつかいで買いに来た私が譲ってもらう訳には行かない。
すると相手の人改めてチベットスナギツネさんは顔を明るくしたあとすぐに眉を少し下げ『でも、』と続けたが私は本当にいつでも買いに来れるので！と言えばまた顔を明るくしてお礼を言ってきた。
「きっと僕が譲るべきなんでしょうけどこの前に三軒寄ってもなかったので…」
「さ、三軒！？ここら辺あんまり本屋ないから相当探したんじゃないですか？」
「ははっ…、実はそうなんです」
なので本当にありがたいです。と幾分か顔が柔らかくなったチベットスナギツネさんは少し可愛げのあるキツネさんへと変化していた。
「この作家良いですよね。」
そのあと私は無事その小説を買ったがあまりにもキツネさんが楽しそうに話していて気になったので母より先に読んでやった。
申し訳ないが私はこの作家の作品は読んだことないし名前すらちゃんと知らない。そう言おうと思ったが同士だと思った人に会ったのが嬉しいのが『僕はこの人のあの作品が特に好きです』と話し続けてしまった。
本当に好きなんだな、と感じたと同時にこんな人に買ってもらえる作家も書いたかいがあるのでは？とも感じた。
「じゃあ早く読まないとですね！」
そう声をかけると緩んでいた顔が少し恥ずかしかったのが咳払いをして『そうですね』と笑った。
キツネさんは小説を取ると再度感謝を述べて会計のほうへと行き本屋を去っていった。
そう…私が取ろうとしていた隣の小説を買って帰っていった…。
「そっちかーーーーーーーい！！！！！！！！！」
「まって無理、その場に居たら私笑い崩れた自信ある。今でさえ顔面崩壊寸前。」
「キツネさんが去った後私は崩れました。」
そのあと私は無事その小説を買ったがあまりにもキツネさんが楽しそうに話していて気になったので母より先に読んでやった。
さて次に話すのは、
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作者名：なこ | 作成日時：2020年5月19日 14時
