＿２５＿ ページ27
植物園での1件で、俺は北人の素を見た気がした。
強い瞳とどこか不安そうな顔。
脆い印象を持った少年。
その少年からの荒いキスをふいに思い出してしまい、慌てて意識をそらす。
「壱馬ー？」
「！っあ、はーい！！」
今日は休日。
ひさびさに大阪の生まれ育った家へと出向く日。
家を売る、という話も出たが必死に抵抗して家はそのままで、家が荒れないように清掃業者が入るという話に落ち着いた。
まあ、抵抗、と言っても俺が「いやです！」て一言言っただけで優しい・・・というか甘い？おじいちゃんは謝りながら肯定してくれた。
「ありがとう伸之くん」
「いいって！」
支度を手伝ってくれた伸之くんにお礼をして、移動はなんとヘリで片道1時間程度で東京から大阪へ。
そしてヘリを降りて車で少し走ると懐かしの我が家に到着した。
清掃員が入っているだけあってホコリはどこにも積もっておらず、窓は俺たちが住んでいた以上にピカピカだった。
そして家の一室にある簡易な仏壇に手を合わせる。
「・・・ただいま」
少し泣きたくなったけど、堪えて懐かしい気持ちに浸るようにアルバムに手をのばした。
小さな赤ん坊の俺の写真や母さんや父さんの、家族の写真が収められている。
ある程度眺めていると、アルバムに閉じられないまま挟まっていた写真を見つけた。
小さな俺ともう1人の子供が写っている。
どちらも笑顔を浮かべている。
確かこの子の名前は
ちょうどその時、来客を告げるベルがなった。
俺は写真を握ったままドアを開ける。
そこには立っていたのは
「慎・・・？」
「迎えに来ました、壱馬さん」
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AiRI(プロフ) - 体調には気おつけて頑張ってくださいね！更新楽しみにしています！ (2020年8月4日 21時) (
レス) id: 5b08b0da4b (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - 頑張ってください\(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2020年8月1日 23時) (レス) id: 73c5786c3d (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - この小説大好きなので、更新待ってます！ (2020年6月30日 7時) (レス) id: 73c5786c3d (このIDを非表示/違反報告)
AiRI(プロフ) - 更新楽しみにしています！これからも頑張ってください！ (2020年6月30日 7時) (レス) id: 5b08b0da4b (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - 勝手にすみません。もうお話更新なさらないんですか？ (2020年6月5日 17時) (レス) id: 73c5786c3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいんしゅ | 作成日時：2020年3月1日 15時
