とある研究員の資料 2【実況者】 (ページ18)

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彼に不信感だけが募る。しかし、聞くなとでもいうような態度に、私は別のことを尋ねた。

「････ちなみに、捕まったらどうなる？」

半ばため息混じりに聞くと、彼らはにたりとそれはそれは恍惚そうで満足げな笑みを浮かべる。

「大丈夫！酷いことはしないよ〜」
「怖いこともしないな」
「先生はただ俺らに従ってくれればいいよぉ」
「なんや、身ぐるみ剥がされるとでも思っとんの？」
「A先生、ｼﾞｯﾄｼﾃﾃﾈ」

それぞれが違う回答をし、まるでただの雑談かのように語る彼らに、私の頭は警鐘を鳴らしていた。

「それは、君たちにとってだろう？」
「いや？A先生にとっても幸せなことだよ？」
「これまでに私が幸せだと言ったことがあるか、らっだぁ？」

恨みがましい言葉を並べるも、彼らはくすくすと笑う。

「あぁ、無いね。てか、先生俺らに何も言ってくれないじゃん」
「研究対象に甘くする理由は無い。必要も無い」
「先生ひっど〜い」

どっちがだ、と心の中で悪態をつく。

「これ以上君たちと話していても、こっちの頭がイカれるだけだ。悪いけど、鬼ごっこは中止だ」

くるりと踵を返す。かすかな笑い声が聞こえる。

「いいよ。俺らとは、終わりにしよう」
「あぁ。････は？俺ら････？」
「ん？なんか変なこと言った？」

らっだぁのそのにこりとした表情からは、何の感情もわからなかったし、わからせようともしていなかった。私はため息をつきながら彼らに背を向けて走る。彼らは追いかけてはこなかった。

「＿＿＿＿＿＿ねぇ、どうすんの？」

コンタミがらっだぁに言う。