狂愛を飲み干して【WT】

✧彼のきょうだいになってみた ページ45

守られるのも、頼られるのも、あなただからこそ良い。
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Naさん 姉
「姉ちゃん。姉ちゃんは、俺が居なくても、生きていけちゃう、？」

虚ろな瞳で、姉である貴女を見つめる。毎日部活に勉強に、と忙しい貴女にかまってもらえなくて、彼はとても寂しいらしい。

「俺は、姉ちゃんが居なきゃ、死んじゃう」

ぼろぼろと涙を流して、彼は貴女に縋る。そして貴女に一番響く言葉をこぼす。生きていけない、ではなく、死んじゃうという言葉を。

＿＿＿いつまでも、お姉ちゃんに縋ってほしくはないんだけどね。









Brさん 妹
「んふふ〜、さすが僕の妹！可愛い〜！！」

貴女が何をするにも、可愛い可愛いと彼は言ってくる。シスコンと評価されても仕方がない言動を繰り返す彼が、思春期の貴女にとっては鬱陶しく思う。

「･･･････ねぇA。僕言ったよね？Aの一番は、兄である僕だって」

思春期よろしく、貴女が気になる人と一緒に帰宅すると、いつもとは違う暗い雰囲気をまとった彼が出迎える。好意的な笑顔を向けられているが、彼が心の底では何を思っているのかなど、すぐにわかってしまう。

＿＿＿いつまでも守られてる、可愛い小鳥じゃないの。









Shkさん 妹
「あー、気付いちゃった？」

勘が鋭い貴女は、兄である彼の行動に何か不信感を抱いた。彼の後を追っていくと、何かのやりとりをしている彼の姿を見つける。彼の手には、札束が。

「俺から離れてもいいけど、今更頼れる人なんて居んの？」

絶句する貴女に彼はそう言う。確かに彼の言う通り、もはや貴女の味方は彼しか居ない。彼に見放されたら、正真正銘一人っきりになることは、目に見えていた。

＿＿＿いつまで妹を捕らえておく気なの？

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