狂愛を飲み干して【WT】

✧続き ページ38

Kiさん
「先生ってオールマイティじゃん！」

彼がわかるまで徹底的に教えていると、彼の口からそんな言葉が飛び出した。彼は驚愕のあまり、唖然としている。

「俺、先生みたいになりたいのになぁ･････」

無意識に呟かれたそれは、恐らく本音であろう。貴女が少し照れていると、それに味をしめたのか、にやりとした笑みを浮かべて歯が浮くような台詞を言ってくる。

＿＿＿なーんでそういうことをどストライクに言うんですかね？？









Smさん
「先生は、俺が頭の堅い人間だと思いますか、？」

突然彼から悩みを打ち明けられた貴女は、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をした。まさか、いつも飄々としている彼が、と思ってしまったからだ。

「え、それが俺の長所でもあり、短所でもある･････？」

どこにでもあるような、陳腐な言葉。しかし彼にとっては重要な言葉だったらしい。曇っていた顔が一気に晴れる。制服の袖から見える赤い線に、貴女は気付かないフリ。

＿＿＿上手い台詞が言えなくても、励ますことはできるんだね。









Krさん
「俺の方が数学とか化学はできるね！」

完全に文系の貴女に、彼はそう言ってくる。彼はふふん、と得意げな顔をしている。貴女が彼を褒めると、それは予想していなかったのか目を丸くして頬を赤く染めた。

「そッれは、ずるいじゃないですかぁ･････！」

あまりのことすぎて、彼の声がうわずってしまった。そして可愛らしく反抗してくる彼を、貴女は微笑ましそうに見ている。彼はぶつぶつと文句を言う。

＿＿＿そんな可愛らしい一面もあるんだね。

✧彼の先輩になってみた→←✧先生になってみた

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