狂愛を飲み干して【WT】

✦彼のせいで人形のようになってしまった ページ21

薄氷様のリクエストです、ありがとうございます！

かんじょうが、わからないの。
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Naさん
「A、何か、困ってたの、？」

彼は不安そうに貴女を見る。しかし貴女はそんな彼を無表情で見据えるのみ。貴女の目には絶望一色で染まった彼の顔が映る。

「お、おれ、いい子になるから、っ、だから、何か言ってよ、ぉ････！」

何一つ感情を浮かべない貴女に、彼は涙を流しながら訴える。貴女の心には、励ましの言葉など一切浮かばず、泣きじゃくる彼の声だけが部屋中に響く。

＿＿＿･･････････とうめいななみだ。









Brさん
「A〜？お〜い」

貴女の目の前でひらひらと揺れる彼の手。普段なら、それだけでも反応をくれる貴女があまりにも無反応だから、彼は今度こそ真面目に話しかける。

「こんなA、おかしいよ。病院行こ？ね？」

彼がそう言って貴女の手を引く。しかし貴女の足は動かず、すぐに体が崩れてしまう。そんな貴女を抱えて、彼は病院へ転がり込む。若干泣き出しながら。

＿＿＿･･････････あせったこえ。









Shkさん
「じょ、冗談はやめろって、なぁ･････？」

彼は貴女の両肩を掴んで揺さぶる。この現実を、嘘だと言って受け入れようとしない。それでも反応を示さない貴女に痺れを切らし、彼は貴女の首を絞めてくる。

「っこれなら、悪い冗談だって、言ってくれるよな？？」

しかし貴女のがらんどうの瞳は、言葉の意味を理解していなかった。されるがまま、貴女の首をどんどん絞まる。だが貴女は生に縋ることも、苦しむこともしない。

＿＿＿･･････････すがるようなひとみ。

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