外は怖いからね/tn ページ6
「家から一歩も出ちゃあかんからな」
それがあたしのお兄ちゃんの口癖。
お兄ちゃんは不安みたいで、いつもあたしに言う。
出掛けるときはもちろん、ご飯の時も寝る時も。
理由を聞いたことがある。
「Aのお母さんとお父さんはな、」
悲しそうに喋るお兄ちゃんの姿が今でも目に焼き付いて離れない。
あたしとは違う、真っ赤な瞳に薄い膜を張ったお兄ちゃんは、あたしが居なくなればすぐに消えちゃいそうだった。
「外に出てしもて、危ない目にあって死んじゃったんや」
その言葉と同時に涙を流すお兄ちゃんをあたしは背中をさすることしか出来なかった。
だからあたしは外に出ない。
あたしのためにも、お兄ちゃんのためにも。
ひとりでお留守番は寂しいけど、お兄ちゃんが絶対帰ってくることがわかってるからあたしはいつもお人形と一緒に待ってる。
帰ってくるとお兄ちゃんは頭を撫でてくれる。
「今日も一人でお留守番出来て偉いなぁ」
「んふふ！そうでしょ！あたしいい子だから、あんなこわいお外なんかでないよ！お兄ちゃんとずっと一緒にいるほうがいい！」
そう言って抱きつくとお兄ちゃんは優しく抱きかえしてくれる。
あったかくて、ぽかぽかする。
でもね、ふしぎなの。
あたしの髪も目もお兄ちゃんの真っ黒な髪とも、リンゴみたいな赤い目とも、まったく違うのよ？
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ばぐのばく(プロフ) - 現状、動かせる状態ではないので、明日対処します (2022年7月24日 23時) (
レス) id: c1506ac0fe (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 失礼します。この作品は二次創作でありながらオリ/ジナル作品になっています。ルール違反なので、オリジ/ナルのタグをきちんと外していただくようお願いします。作品を作られる際はルールをよく確認されて下さい (2022年7月24日 22時) (レス) @page1 id: 09c503bb24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐのばく | 作成日時：2021年11月16日 22時
