嫉妬は愛と紙一重/ut ページ4
「もう終わりにしようよ」
冷たい私の声が、彼に届く。彼は何を言っているのか、理解できないようだった。
そんな彼に私はもう一度言う。
「もう別れようって言ってるの」
「なん、で･････？」
本当に理解できていないのか？
そう疑ってしまうほど、稚拙な言葉が彼の口から漏れた。
理由？そんなん決まってるでしょ。
蔑みと哀れみを込めて声を放つ。
「私が居るっていうのに、キャバクラの名刺出てるし女の子との電話、それも夜の話するし、挙句の果てには私にはデート誘わないくせに他の子には誘うし。私のことなんて、もうなんとも思ってないんでしょ？あぁ少なくとも金づるだと思ってるか」
一度口にしてしまうと、私の怒りは収まらなかった。
今までの不満が全て出ていく。
「だからもうやめにしようよ。お互い、悪い結果しか招かないから」
「･･･････Aちゃんは、それでえぇの？」
静かに告げられた問い。
反論しようとした。でも出来なかった。私はまだ鬱が好きだから。
「･･････いい訳ないじゃん。まだ、まだ別れたくなんか、ないよ」
「僕もやだ」
「じゃあなんであんなこと･････、っ!?」
項垂れた顔を勢い良く振り上げると、そこには歪めた笑みを浮かべた鬱が居た。
こんな鬱、みたこと、ない。
「･････なんで、笑ってんの････？」
小さな喘鳴音の後に、私の口からやっぱり小さい声が出た。
しかし彼はそんなことを一切気にせず、その端正な口を横に伸ばした。
「やぁっと、嫉妬してくれた」
「嫉妬･････？」
恐る恐る尋ねると、彼はだって！と声を少し荒らげた。
「だって全然嫉妬してくれへんやん！俺が何しようと我関せずみたいな顔して俺のことほっといて･･････！だから嫉妬させて閉じ込めてもらおうとした」
にっこり、という擬音語が聞こえそうなほど笑う彼に一種の恐怖を覚えた。
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ばぐのばく(プロフ) - 現状、動かせる状態ではないので、明日対処します (2022年7月24日 23時) (
レス) id: c1506ac0fe (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 失礼します。この作品は二次創作でありながらオリ/ジナル作品になっています。ルール違反なので、オリジ/ナルのタグをきちんと外していただくようお願いします。作品を作られる際はルールをよく確認されて下さい (2022年7月24日 22時) (レス) @page1 id: 09c503bb24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばぐのばく | 作成日時：2021年11月16日 22時
