#松村くんは愛されたい (ページ9)

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◇オフの日 am.11:00 ページ9

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あの後また二度寝しちゃって

お昼に目が覚めた俺らは、変装ばっちりで、近所のスーパーに買い物に来た

『わ、今日キャベツ安いよ！』

「ほんとだー、キャベツロール食べたい」

『いいねえ、作るかあ』

好きな人とのスーパーデートほど幸せなものって

ないよね〜ってしみじみ

変装しててもAは美しくって

すれ違う男たちが振り向くほど。

てっめぇら、こっちみんな！！！！！！

俺のだぞ！！！！！！！！

買い物終わって、家に帰って、お昼ご飯を一緒に作る

俺のリクエスト、キャベツロール！

オフの日だからこその手の込んだ料理は楽しいね

『そういえばさ、最近お互い忙しくて忘れそうになってたけど、あと2ヶ月で付き合って3年だね』

「もう3年か、あっという間だったなー」

『時間過ぎるの早かったのは、毎日楽しかったからかな』

「なぁに嬉しいこと言ってくれんじゃん」

◇

俺とAが出会ったのは、4年前

慎太郎に誘われて行った舞台に、Aが出てて。

その舞台で熱演するAを見て

『かっけえ』

って思ったのが第一印象。

当時19歳のAは、アイドルの卵。

慎太郎がAとドラマで共演したことあって知り合いだったらしく、楽屋挨拶に行かせてもらった

『えっ慎ちゃん来てくれたの〜？！』

森本「お疲れ様、めっちゃ良かったよ！」

『ありがとね〜嬉しいっ！…あっ！松村北斗くん、、ですよね？』

「あ、はい」

『慎ちゃんから話聞いてました、会えて嬉しいなあ』

そういって、にこっと微笑むAから目が離せなかった

袖の方からスタッフさんがAを呼ぶ声がする、

『あごめん、ちょっと呼ばれちゃったから１回袖行ってきます！！』

森本「どうよ、A」

「なにが」

森本「いやいや誤魔化しちゃって〜？」

「別に、、いい人そうだなあとは思ったけど、、」

森本「ふう〜〜〜ん？(笑)」

俺は、正直一目惚れとかしないタイプだし、

親密度高くなってからじゃないと恋愛に発展しないはずなのに

あの笑顔が頭から離れなくて。

数日間ずっとAのことを考えてしまっていた

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数日後、歌番組で一緒になって

その時のAは、この間の舞台の時のAとは同一人物と思えないほど、キュートなアイドルで。

俺を見つけたAは、

『あっ、松村くーん！』

って手を振ってくれた。

その時の俺の顔は、完全にほの字だったって、後々慎太郎に言われた。(笑)

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