◇感想、感謝 ページ32
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『……でね、ここがこうで……』
Aが作ってくれたご飯食べながら、今日のライブの感想をノンストップで伝えてくれる。
ははっ、お箸止まってるし、超必死(笑)
『……ちょっと、ほく聞いてる?』
「ん、なぁに、ちゃんと聞いてるよ(笑)」
『なんで笑ってるの!』
「よっぽど楽しんでくれたんだなあ、って。」
『うん、ほんとに楽しかった。こんなに楽しいライブ初めてだった』
「Aの初めて、頂いたってことでいい?」
『……うんっ!』
「ははっ、ほらご飯食べないと、せっかく美味しい冷めるよ?」
ずっとにこにこして、幸せそうなA
俺たちのファンの子たちも、ライブ終わってからこんな感じなのかな?
そうだといいなあ…………
「Re:girlのライブも楽しみにしてるよ」
『任せて?負けないから(笑)』
「お?期待大ですね〜」
正直、今日のライブは俺自身も史上最高の出来だったなって実感がある。
Aが見ててくれたから。
もっともっと、Aに俺のアイドル姿見てもらいたい。
もっと頑張んなきゃな。
食器の片付けをしているAの後ろ姿を見る。
ライブ終わりに、こうやって、好きな人が居る家に帰って、美味しいご飯食べれて、一緒に居れる時間がどれだけ大事なものか。
俺はこんなに幸せだけど
Aは幸せなのかな、幸せにできてるのかな俺?
「A」
『なあに?』
「今日は来てくれてありがと」
『え?なあに改まって(笑)』
「また来てくれる?」
『行くに決まってるよ、逆に行かせて』
「……おいで?」
『ん…、』
食器を洗う手を止めたAを包み込む
「舞台上からでもAがどこにいるか、すぐに見つけられた」
『えっ、わたしそんなに目立ってた!?』
「ううん、俺が探して、俺が見つけた」
『ほく、名探偵だね?(笑)』
「そう、真実はいつもひとつ、ってちがうわ!」
『あははっ、それは大我くんだね』
「実はライブ中から、今日終わったらAのことをお家でも快楽に溺れさせてあげようと企んでましてね?」
『……んっ』
ちゅ、とリビングにリップ音が響いたのと同時にスイッチが入った俺は
Aの服を、ゆっくりと1枚1枚脱がしていく、、
激しく、吐息が交じり合い
とろんとした瞳で、俺を見つめるA
『ほくが、欲しい』
ええ、お望み通り、俺はAに全てを捧げるよ?
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作者名:パン粉 | 作成日時:2021年9月2日 1時