スケバン隠蔽少女【今日から俺は!!】

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三橋side


伊藤め、成蘭の子達にデレデレしやがって…あんな頭のくせに←


俺もあそこの群れに入りたい！と思い、駆け出そうとした時。




ｸﾞｲｯ





と手を引かれた。



その手は、すべすべしてて、喧嘩男みたいなごっつい手じゃない、小さくて細い手。

なんかついつい撫でたくなるわ←



ん？！あ、変態じゃねーからな？！？！←←




『んだよ』



と少し冷たくしてしまう。


すると、その声にピクっと反応して、少し混乱する新入生。

顔が赤いので、熱があったりして辛いのか？と思って心配してやったが、ブンブン横に首を振る。



あっそ、と思ったので、やっぱり女子達んとこに行こうと思ったら、そいつがブツブツ言い始めた。




？「幼少期…いじめ…優等生…かばう…卑怯…三橋さん…」



そのワードに、ふと思い出す。

小学生か中学生くらいのときだっけ…。



たまたま千葉の河川敷にいたんだよな。


そしたら、小さい子がいじめられてて、守ってあげたっていう…めっちゃ簡潔に話したわ←





いつもならスルーしてたかもしんない。

なのに、なんか助けたくなった。




小さくお礼を言う女の子は、可愛い女の子だった。

調子乗ってドヤ顔とともに自己紹介したけど、あの子の笑顔は忘れることは無い。




でも、こいつがそのことは限らないし、もしかしたら、関連性があっても、逆に、いじめてた子かもしれない。



とりあえず、この話題を変える方法が思いつかなかったもんだから、


『ん？何の話だ？』


って言っといた。


すまん可愛い新入生ぃぃぃぃぃぃぃいいいい！

スケバンだったりしたらちょっと驚くけど。




ごめんなさい、と手を離すそいつ。

そいつの体温がほんのりまだ手に残ってる。




まぁとりあえず、名前を聞こう←←

そう思った()




藤光Aというらしい。


ふーん…なんかどっかで聞いたことある名前…

有名なつっぱりに似たような名前の人いたような…？


ま、たまたまか。





Aのことは頭に残しときながら、成蘭の子達んとこいって、ウニ頭にチョップしといた。


髪の毛刺さるなこいつ←

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