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＊ ページ3
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｢は？｣
俺の足元には、ボートがあった。
お世辞にも綺麗とはいえないが、紫の飾りが少しだけちりばめられていた。
ボートを避け、歩こうとしたが、そこから歩くことは出来ず、ほぼ強制的に船に乗らされた、
｢これ、自分でこぐのか？｣
まぁ返事が返ってくるわけでもなく、勝手に進んでもくれなかったので、仕方なく自分で少しずつ漕いでいくことにした。
しかし、船を漕ぐことが何故か楽しくなった。
ただ白い世界で船を漕いでるだけなのに。
そう思いあたりを見渡すと、先程とは違う風景が広がっていた。
たくさんの音や光、色が世界を輝かせていた。
でも、その輝きは、何かが物足りない感じもした。
｢へ？｣
気づくと、突然辺りは暗闇になっていた。
そして、炎の時同様に、何かに怯えいた。
怖い、助けて、助けて...。
声すら出なかった。暗所恐怖症でもないのに。
声が詰まって、心が痛くて。
“この感覚を、知っていた。”
．
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