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少し歩くと、突然、隣で「ボウッ」と音を立てた。


それは、あついあつい炎だった。




何かを燃やしているわけでもなく、炎がめらめらとあがり、二酸化炭素を含んだ煙をもくもくとさせているだけ。





ただあたたかいだけ、ただ綺麗なだけ。













...そんなことはなかった。



「うっ...何これ」



突然、気持ち悪くなってきた。


身体中がぞわぞわと不思議な感覚になり、何故かその炎には近づきたくなかった。




何かを、恐れていた。






しかし、炎は迫ってくる。


どう振り払おうにも、不思議と追いかけてくる。




俺は必死に逃げた。何故か、逃げた。


歩き疲れているのに、走った。











「もっ、もうだめ...」




そう思い、転びそうになった瞬間、「キーバタン!」と扉の閉まるような音がした。




すると、後ろには炎はなく、ただ何かが燃えたあとだけが残っていた。







俺は、それに少し近づき、周りを触ってみると、そこには確かに扉があった。





何か閉じ込めた、扉があった。





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作者名:かんてぃー@奈ノ花 | 作者ホームページ:p://  
作成日時:2019年2月5日 6時

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