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「購買部こんでないよね...?」
「きっと誰も買いに行かないでしょう、最期の昼ごはんを購買部になんて」
「ふっ、そうだな。」
ゆっくりと1歩ずつ、2人で廊下を歩いた。
そらるさんの横顔も、今歩く廊下も、世界がなくなると知る前と何も変わらなかった。
「おばちゃん、焼きそばパン1個」
「最期にも購買部来るのねぇ...ありがとう。」
「最期も、やっぱり日常で終わりたいんで。
今更非日常作っても、来世で覚えてるとかないですしね。」
「行きましょ、そらるさん」
焼きそばパンをぽんぽんと投げて遊ぶそらるさん。
屋上に2人で行った。
やっぱり、世界滅亡が目前でも、青空は何一つとして変化はなかった。
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さく - とてもよかったです! (2019年6月10日 1時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
@るるぁ*(プロフ) - ハムぴょんさん» 返信遅れてすみません!(別垢です)ありがとうございます!!ボカロは好きなので知っていますが、意識したつもりは全くなかったです!w (2019年6月1日 17時) (レス) id: 6bfe68a1a9 (このIDを非表示/違反報告)
ハムぴょん - すごいいいお話でした!個人的に『世界寿命と最後の一日』があってるなーと...ボカロですがしってますか? (2019年5月18日 18時) (レス) id: e2495abf65 (このIDを非表示/違反報告)
かんてぃー@奈ノ花(プロフ) - 莉恩さん» 鳥肌...!カーディガン貸しましょうか(そういうことじゃない)大した語彙力はありません、きっと読んでくださってる皆さんの方がもっと上手にかけると思いますので、尊敬してます!!! (2019年2月22日 23時) (レス) id: 3f46b2c644 (このIDを非表示/違反報告)
莉恩 - 鳥肌立ちました…表現も凄く的確で、その語彙分けてほしいです… (2019年2月16日 15時) (レス) id: e944685ee0 (このIDを非表示/違反報告)
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