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Aside
「一ノ瀬くん!おはよう!」
転校した日、一ノ瀬くんとはすっかり打ち解けて、毎朝たまたま同じ通学路を一緒に歩いていた。
そ「ああ、おはよう。」
ふわっと笑う笑顔がとても可愛らしい。
「あっ、もうすぐテストだから、今日も図書館で教えて貰ってもいい?」
そ「うん、いいよ。」
頭も良くて、かっこよくて、優しくて。
誰もが好きになるはず。
私が一緒にいてもいいのかな、なんて心配にもなるけど...。
「友達」っていう関係だから、そんなこと気にしなくていいよね。
いつも、一ノ瀬くんには、テスト前に勉強を教えてもらう。
先生よりわかり易くて、同じペースで進んでくれる。
だから、頼る時はいつも一ノ瀬くん。
「図書館涼しい〜...」
そ「だね。あ、あそこ座ろ。」
学校帰りに、図書館による。
いつもよりは少し混んでいるけれど、ちょうど向かいに座れる席があった。
そ「まずここね________」
一ノ瀬くんといる時間は楽しくて時の流れが早くて。
大嫌いな勉強の時間も、ずっと続けばいいのに、って思ったりして。
「え〜あいてないじゃん」
「3人隣で座れないかなぁ」
「まぁ最悪ス○バでもよくない?」
「でもさっき満席だったよ?」
そんな声が聞こえた瞬間、目の前の一ノ瀬くんがすっと立ち上がった。
そ「よかったらどうぞ」
一ノ瀬くんが立つと、ちょうど3つ空いた席。
「え、ありがとうございます!」
「優しい〜」
「本当にすみません!!」
じゃあ一ノ瀬くんはどこに座るんだ?
そ「隣座るね」
その発言には頭真っ白になって本当に爆発したかと思った。
一ノ瀬くんの息の音が聞こえて、私の心臓の音が聞こえそうで。
恥ずかしくて、嬉しくて。
このことが、私の好きの道を1歩...いや、10歩進んだ時だったかもしれない。
*******
人を好きになったことないからわからない...
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さく - とてもよかったです!終わってほしくない!(´;ω;`) (2019年6月8日 12時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
かんてぃー@奈ノ花(プロフ) - ろっとさん» ありがとうございやぁぁぁす!!!! (2019年2月11日 15時) (レス) id: 3f46b2c644 (このIDを非表示/違反報告)
ろっと - 続編欲しいです!! 更新ファイトです! (2019年2月5日 21時) (レス) id: 0ad9057d53 (このIDを非表示/違反報告)
かんてぃー@奈ノ花(プロフ) - ジョアンさん» ありがとうございます!o(・д´・+)ゞ頑張リマッス♪ (2019年2月3日 20時) (レス) id: 3f46b2c644 (このIDを非表示/違反報告)
ジョアン(プロフ) - 続編・・・ほ、ほしいです・・・。めっちゃ面白いです!! (2019年2月3日 16時) (レス) id: dec9627405 (このIDを非表示/違反報告)
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