年上彼と同居始めました。R.Y

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昔から、




大事にすればする程、人も物も


私の前から無くなってしまう。









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お父さんは私が中学に上がる前にお母さんと離婚をして、家を出て行った。




それからはずっと 2人 で暮らしてきた。

家事も仕事も頑張るお母さんは
時々酷く疲れた顔をする。




中学を卒業して高校生になったら
アルバイトをして


お金を貯めて少しでも楽をさせてあげたいと思っていた頃…









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『…お、…お母さん…？』




お母さんは、
私の目の前でこの世を去った。









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その後は、お葬式や未成年の私を誰が引き取るかなどの話を大人達がしていた。




私をチラチラと見ながら話す大人達。

自分と血の繋がっていない人を誰が快く引き取ってくれるだろうか。









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独り、離れた場所で小さく蹲っていると




「…Aちゃん、だよね？」

『………誰ですか？』




綺麗な顔をした見知らぬ男の人に声を掛けられた。









「俺は、山田涼介って言うんだけど。


昔、キミのお母さんに色々お世話になってさ」






私と目線を合わせるようにしゃがんだ山田さん









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優しい笑顔を浮かべて




「…俺の所に来ない？」

『………っ』




予想外の言葉を口にした山田さんを見つめていると、｢…あっ、知らない人にこんな事言われても怖いだけか!?｣と、眉を下げて、また笑った。









『ほ、本当にいいんですか』

「うん。いいに決まってるじゃん！」




『…ありがとうございます。よろしくお願いします』









年上の彼と同居始めました。









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