【d!】生きたくなんて無かった。 (ページ3)

今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:1,984 hit

1日目ページ3

夢主視点

現在時刻は夜の11時30。今の季節は冬。

寒い夜道を泣きながら歩く私は、周りから見たらとても気味が悪かっただろう。

少し寒すぎるので近くのコンビニで飲み物を買うことにした私はスマホのマップ機能でコンビニを探す。

勢いで家から飛び出したので、ここがとこだか全く分からない。

少し歩くとコンビニを見つけることが出来たので、暖かいコーヒーとおにぎりを一個買ってイートインスペースに座る。

コーヒーとおにぎりを食べながら荷物の整理をする。

持ってきたものは、スマホとモバイルバッテリーとコードとマフラーと手袋、毛布と眼鏡と今被ってる帽子と、現金8万4000円。

今まで母には内緒で貯めてきた貯金を全額持ってきた。

はあ、あと8万円の命か…。

まあ今日は野宿だなーなんてボケっと考えていると、涙も嗚咽も収まってきたのでコンビニから出るとしよう。

さすがに何時間もコンビニに居座るのは不審者すぎるし迷惑だろう。

荷物を持ってマフラーと手袋を付け、コンビニから出た瞬間に肩をぽんぽんと叩かれた。

驚いて後ろを振り向くと、そこには見慣れないスーツの男性が2人ほどいた。

『あ、あの？なにか御用ですか？』

???｢んーん、こんなところでどうしたん？｣

私に話しかけたのは黒い髪に赤い目の眼鏡の男性で、もう1人は緑色のフードを深く被った男性だった。

見たところ若そうで、私よりも少し上ぐらいだと思う。

いつもならテキトーに嘘をついて抜け出していたが、今は何故か、私なんかにも気を使ってくれたのが嬉しくて、つい、泣いてしまった。

『っ、ぅ、うっ、は、、、ッ』

???｢え、どうしたんっ？！｣

???｢なんか気に触ること言うてしまった？｣

優しく背中を撫でてくれるお兄さん達に、つい言ってしまった。

『生きたくないんです。』