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2cm ページ3





『ねぇ義勇』



冨「...何だ?」



『私たちの距離感はおかしいらしい』





暖かな日差しが降り注ぐ縁側に座り、私の体をぴったりと付けてお昼ご飯を食べる義勇にそう言った。



義勇は「何を言っているのか分からない」と言うように首をかしげて箸を進める。



『...だから、私と義勇の距離は近すぎるらしい』



冨「近い....?」



『うん、私も前々から思ってたけどさ。私と義勇はいわゆる「恋仲」でもなんでもないただの友人じゃない?』




義勇は好物の鮭大根を咀嚼しながら頷く。



『普通、恋仲でもない男女はこうやって体をぴったりと付けてご飯を食べないものらしいんだ』


冨「.....そうなのか」



『そうなんだ。だから義勇、距離を置こう』



義勇はまた頭にはてなを浮かべ、こっちを見る。
やめろ。そんな目をするなよ。



『つまりはこれから私たちは普通の男女の距離で過ごすだけ!だから今この瞬間も離れて食べよう!』




そう言い体を義勇から離そうとすると、義勇が悲しそうな顔をしながら私の手を掴んだ。




冨「何故急にそんなことを気にするんだ...?」




正直とてつもなく胸が痛い.....

でもこれじゃあ私も義勇も成長しない!!




...だから




『....ごめん義勇!!!!!』


冨「A....!!」




私は義勇の家を飛び出した。


なかなか辛いけど普通になるために頑張ろう。

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作者名:自己満ちゃん | 作成日時:2021年1月1日 0時

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