オオカミが、嫉妬する時間です -北藤-

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「藤ヶ谷さん、たいぴーちの顔、取ってください」

スタッフさんに声をかけられた。

「ｻﾜｻﾜ…ｻﾜｻﾜ…んふふ〜( *´艸｀)」

玉…無言で、ニヤニヤしながら永遠に触ってる。

「玉…スタッフさんに顔取ってって言われたから…ね？もういい？」

「え〜、もうちょっとぉ」

ふわふわした玉の声。

顔も声も癒される♪

「玉森さん…ずっと触ってるんですか？苦笑」

スタッフさんがそばに来て、玉を見ての一言。

「はいｗｗ皆、この顔の毛並みが気に入ったみたいで」

「ヘアセットとメイク、したいんだけど…」

「玉。はい、終わりね」

「え〜っ(´з`)」

「また、後でね。今は仕事が優先！」

「…は〜い」

玉を置いて場所を移動。

髪とメイクを目を閉じて身を任せる。

「はい、いいですよ」

たいぴーちは可愛い。

今の俺は…キング。

玉とコラボした『Touch』のＰＶを収録する。

スーツ姿で玉と２人、スタジオのセットにスタンバイ。

「よし。やろっか〜」

玉のゆるふわと〜んと醸し出されるオーラ。

可愛いな〜♪

でも、スーツ姿の玉はかっこいい。

一通り、踊ると、振りを提案された。

「向かい合った時に、お互いの耳、触ってみようか」

玉と向かい合って…耳に手を伸ばす。

「…玉、照れ過ぎｗｗ」

「だって〜、ガヤがかっこいいからぁ♪」

何それｗｗ

「玉だって、かっこいいよ(*ﾉωﾉ)」

「やったぁ♪ガヤに褒められたから、今日、頑張れる〜ぅ」

「えぇ〜(笑)」

俺が褒めなかったら、逆に頑張らないの？Ｗｗ


そんな俺と玉を見つめる一人の視線…。


ひろが、渋ミツのスタイルで、腕を組んで、サングラスを頭に乗っけて。


俺……じゃなくて、玉に視線を送っていた。


ジェラシーという名の視線をｗｗ

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