君を、想ふ -北藤-

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ライブ会場の雰囲気とセット。

ファンの子達とこの場に立てるテンションに、汗だくでステージを走る。

ローラースケートを履いた時は。

転ぶかもっていう不安より、涼しいと思った(笑)


次は、玉と宮のデュエット曲。


『BE LOVE』。


オタクな宮とゆるふわの玉とのすごくいい曲。


その間に、ステージから降りて、すごいスピードで次の曲の衣装に着替える。


タオルで汗を拭いて、ダークな黒と白の衣装へと身を包む。


「藤ヶ谷」


北山に呼ばれて振り向く。


「さっきの、頭痛くなったのか？」


気にしてくれてたんだ。


「…大丈夫だよ。ちょっと会場に散るペンライトが眩しくてｗ」


ｼﾞﾄ〜ｯ。


北山、信じてないな。


「…無理するなよ」


気遣い…心に沁みる(´;ω;｀)


「うん。ありがと」


ステージに立つ場所が違うから、北山の背中を見送る。


次は、俺達の番。


曲は……。


『REAL ME』。


この曲は、すごく人気があるんだって。


歌詞もすごくいいけど…。


ペンキを塗り合うんだって。


え？って思った。


でも、過去のライブ映像のＤＶＤ見たら…。



おぉ…って思ったｗｗ



だって、お互いの腕にペンキ塗るんだよ？


色よりも…き、北山に塗るの？


リハの時はペンキを見せられただけで塗ったわけじゃない。


一発本番。


大丈夫かな。


変なとこに塗りませんように。


俺、ちゃんとしろよ。


北山と…最後に視線を交わすんだから。





もう……別れはすぐそこに。

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