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〜宏光Side〜

シャワーを浴びて、さっぱりして楽屋に戻ると…。

入れ違いに、姫がシャワールームに向かう後姿を見送る。

振り向くと…メンバーからの冷たい視線。

「……何?」


ジト〜ッ。


無言の圧力。

「……だから、何だよ」

「ガヤに何したの?」

玉の詰問。

「は?何もしてねぇよ。記憶無くしてるあいつに何かするわけねぇだろ」

「記憶無くしてるガヤのこと藤ヶ谷って呼んでるけど。最近、姫呼びした?」

最近?

過去を振り返る…。

「してない」

「ちゃんと思い出して」

え〜。

もう少し、記憶を辿る。

意識的に思い当たらないなら。

…無意識に呼んだのって…アレしてた時だ。

「いつ?」

玉が俺を見て聞いてくる。

皆が、俺を囲む。

「…言わないとダメか?」

「言えないことなの?」

玉…顔が怖い。

「みつ、白状しろ」

二階堂が参戦。

「…みつ、ちゃんと言いな」

横尾さんのトドメの一言。

「………溜まってて、トイレでヌいた時」


「「「「「…………」」」」」


メンバーの無言とため息。

「仕方ねぇだろ。一緒に寝てても触れねぇんだから」

「開き直るんじゃありません」

千賀の言葉に、肩を落とす。

「まぁまぁ、触れない我慢と理性を保つ気持ちはよく分かるよ、きたみつ♪♪」

宮田が俺の背中をバシバシ叩く。

痛ぇな。

「話した方がいいよ。泣いてたから」

「………え?」

「なんか、良からぬことを考えてると思うよ」

玉と千賀の報告と忠告。

ライブ後、メンバーと解散。

マネージャーの車でマンションまで送ってもらう。

「ありがとうございました」

姫が礼儀正しく後部座席で頭を下げる。

「どういたしまして。今日もお疲れ様でした」

マネージャーも言葉を返すいつもの光景。

車を見送って、マンションに入るのもまた、いつもの光景。

家に帰って、体を伸ばす。

お互いの部屋に行って着替えてリビングに合流。

ソファーに沈む姫。

「疲れた?ww」

「……うん」

ちょっとの間と、逸らされる視線。

メンバーに背中を押されたはいいけど…。

どうやって、切り出そう。

「北山」

名前を呼ばれて、背筋を伸ばした。

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まゆか(プロフ) - それって どのライブがおすすめ!!?? (2021年12月17日 9時) (レス) @page40 id: 067fff2370 (このIDを非表示/違反報告)
kmf2kkrtmm(プロフ) - まゆかさん» これからは2人分愛さなきゃ(笑)大変そうだね。 (2021年12月17日 8時) (レス) id: 77fc09fa45 (このIDを非表示/違反報告)
kmf2kkrtmm(プロフ) - まゆかさん» ごめんね、コメ返し忘れてて苦笑そうね〜、あんまりコロコロ表情変わる人はいないねwwだから、皆が彼の虜になっちゃうのかも。えろ宏光見返してみた?( *´艸`) (2021年12月17日 8時) (レス) @page40 id: 77fc09fa45 (このIDを非表示/違反報告)
まゆか(プロフ) - 1人になった!これからは 2人を愛するのかなー 北山さん (2021年12月17日 5時) (レス) @page40 id: 479294a46e (このIDを非表示/違反報告)
まゆか(プロフ) - 記憶…2人で愛されちゃうなんて北山さん愛されてる。エロ宏光見返してくる(笑)ずーっと色んなジャニメンみてきたけど、あんなに歌によってコロコロ表情かわる人はいなかったな。エロかったり可愛かったり、かっこよかったり女顔だったり、男顔になったりとね。好きやわ (2021年11月8日 4時) (レス) @page38 id: 479294a46e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ともみ | 作者ホームページ:http://yaplog.jp/kmft2_kitafuji  
作成日時:2018年9月24日 20時

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