君を、想ふ -北藤-

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そしてライブ当日。



コンサートをやるのに、たくさんの人が携わる。



照明、衣装さん、メイクさん、裏方で走り回るスタッフさん。



たくさんの人に支えられて一つのものを作る。



そして、それを披露して、ファンの心を魅了し、日々感謝の気持ちを伝える。



ライブ開催のドームを空席なく埋めるのは、すごく大変なことだ。



Ｊｒ時代からファンで居てくれる人、作品に出会って好きになってくれる人。



親がファンだからと子供も好きになってくれる人。



人は、一人じゃ生きられない。



必ず、誰かに関わって『縁』を結んで繋げていく。



ファンへの恩返しは、こうしてライブをしてそばに行くこと。



距離はあるけれど、うちわに書かれたメッセージに応えたり。



目が合えば手を振って。



いつまでも、これから先も俺たちのファンでいてください。



そういうメッセージを込めて、感謝と愛を込めてライブをやってる。



伝わってるかな。



感謝なんてえ一言で済ませられないほど、支えてもらってるから。



歌で、伝えたい。



ライブ会場に到着。



姫は…隣で縮こまってるｗｗ



「藤ヶ谷、行くぞ」



「もう着いたの？(´;ω;｀)」



「いつかは着くんだよｗほら、振り付けと立ち位置、確認すっぞ」



「……迷惑かけないように、失敗しないようにしなきゃ」



「俺らでフォローするって言ってんだろ。ほら、降りろ」



「…はぁい」



時は止まることなく、進んでいく。



後ろは振り返れない。



前に進むしかない。



今、できることをやるだけだ。

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