君を、想ふ -北藤-

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「玉、いつまで撫でてんだよ。手退けろ」


北山の反抗。


「みつこそ、背伸びしてるの辛いでしょ？手退けていいよ」


玉の反撃。


「背伸びしねぇと触れねぇんだよ。それは、俺に対してのディスりか？」


「メンバー愛でしょ。みつの分まで撫でてあげるから、あんまり無理しないの。足、攣るよ？」


「やっぱ、ディスってる」


「メンバー愛だってば」


２人のやりとり…面白い。


「玉〜、きたみつ〜。始めるよ〜」


宮の声かけに、手が離れ…ない。


「玉、手退かせって」


「みつが先にやめなよ」


撫でることと、どっちが先に手を退かすかで揉めてる。


早く、覚えなきゃ。


こうしてる間も、時間は過ぎていくんだから。


「２人とも、もういいだろ」


そう言うと、手が止まった。


「どっちが先とかじゃなくて、同時にやめればいいだけの話。ほら、行くよ」


２人の手を引いて、皆のところに集合。


「よろしくお願いします」


頭を下げて挨拶。


ちゃんと前を向いて。


今やれることを頑張る。


迷惑かけないように。


玉の言うかっこいい俺を求めてるなら、頑張る。


だって、嫌われたくない。


足引っ張りたくない。


ここは…居心地がいいから。

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