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しばらく、ひろの胸を貸してもらって泣いたww
回した手で背中をポンポンと叩いて知らせる。
「もういいのか?」
「ん…大丈夫。落ち着いたww」
名残惜しく…離れる。
入学してからずっと…北山のことが好きで。
まさか…こんな近くに感じられるなんて。
「で?なんで泣いてた?」
「…あのね」
「うん」
「高校に入ってからずっと、電車で通ってるんだけど…」
「ああ」
「背後にね、人の気配感じることがあって…もちろん、通勤時間の電車だし、混むのは分かってる。
分かってるんだけど…」
カタカタ…。
思い出して、体が震える。
「大丈夫か?」
ギュッ。
手を握られた。
真剣な目で、見つめられて…。
「…みっ、耳元で、ねっ(´;ω;`)」
「ああ。どした?」
「…っ、変な息遣いされるのっ」
「……それで?」
「あと…っ、鞄を回すように押し付けてグリグリされたり…っ、それも…お…っ、お尻にっ、当てて
くるのっ(´;ω;`)」
北山に伝えた。
「今、遭ってるのは触る痴漢じゃなくて…っ、触ってこない痴漢なのっ」
妄想だろ?
自意識過剰じゃない?
そう言われたらそれまでだ。
でも…でもね。
視線を感じるの。
ホームに立ってる時は、近くで…電車に乗れば、そばで感じる。
「…辛かったな」
言いながら、今度は頬を撫でてくれる。
共感してくれるとは思って無くて…また、涙が零れる。
「信じて…くれるのっ?(´;ω;`)」
「ああ」
「俺…っ、男っ」
「知ってるよwwうち、男子校じゃん(笑)」
「男が…痴漢なんて…「性別は関係ないだろ」
一蹴される。
「男が痴漢されるのはおかしいって誰が決めた?関係ねぇよ。怖いもんは怖いし、気持ち悪いもんは
気持ち悪い…そうだろ?」
「どうして…っ、分かるのっ」
「…同じクラスになった時から、藤ヶ谷のこと好きだったから」
「……え?」
まさかの告白。
「お前のこと見てた…俺のこと、気持ち悪いか?」
今にも泣きそうな顔をされて、首が痛いくらい横に振って否定した。
だって…。
「…俺もっ、俺も北山が好きっ」
「マジで?Ww」
まさかの、駅のホームで告白返し。
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kmf2kkrtmm(プロフ) - ヒロロさん» 久しぶりに読み返したらコメ、してなかったね。ごめんね〜(>_<)触らない痴漢…キモチワルイね苦笑耳元で息遣いとかほんと吐き気を催すからw電車は高校時代くらいで、今はあんまり乗らないな〜。乗っても、満員じゃないwwこちらこそ、読んでくれてありがとう♪ (2019年8月12日 9時) (レス) id: 0bbb450268 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロロ(プロフ) - 完結おめでと〜!お疲れ様でしたっ♪いや〜、気持ち悪かったね(´;ω;` )嫌がってるの見て喜んでるとか、THE変・態じゃん。怖いな〜。まぁ、最後は北藤の幸せが見れて嬉しかった〜(*>∀<*)楽しかったよ!ありがとう(*´艸` ) (2018年11月12日 19時) (レス) id: ea60697d88 (このIDを非表示/違反報告)
kmf2kkrtmm(プロフ) - ♪りぃあ♪さん» りぃあ♪さん、まさかの焦らしでごめんなさいね〜。次がひろの見せ場だからwwちかんヤローは蹴散らしてやれ〜( *´艸`) (2018年8月5日 10時) (レス) id: 0bbb450268 (このIDを非表示/違反報告)
kmf2kkrtmm(プロフ) - まほままさん» ひろの見せ場は次からです〜。ひろの勇姿、楽しみにしててね。 (2018年8月5日 10時) (レス) id: 0bbb450268 (このIDを非表示/違反報告)
♪りぃあ♪ - kmf2kkrtmmさん» たい!大好きな最年長が側に今はいるからもう大丈夫。変態なんてすぐに蹴散らしちゃうよ!上から覗くなんてなんて悪質!最年長の見せ場は注目だ! (2018年7月21日 10時) (レス) id: 1c5cf2a2e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ともみ | 作者ホームページ:http://yaplog.jp/kmft2_kitafuji
作成日時:2018年6月29日 21時