ひろの声が、遠く感じる。 ページ6
エレベーターを降りて、わたの車に向かう。
後部座席のドアが開いて、寝かされる。
先に乗ったひろの膝に頭を乗せて…息を吐く。
「わた…」
「すぐ、病院に向かうから」
「ごめんね。車…汚して」
「綺麗にすれば大丈夫だよ」
綺麗になるのかな…血の匂いが車に充満する。
「…あんたも乗れ」
ひろが、母さんを誘う。
後ろの席に座ったから、寝てるから顔は見えない。
車が走り出した。
「自分の代わりに…俺を迎えに来たくせに、母親の顔して…俺のこと、助けて…どういうつもり？」
「たい。しゃべるな」
「皆に近づいて…傷つけるの？約束したでしょ…一緒に暮らす代わりに皆には手出さないって」
自分の体は自分がよく分かってる。
今のうちに、全部言わなきゃ。
「そんなことしないわ」
「じゃあ、何？皆に恩着せて、お金貰うつもり？俺のこと、そういう目でしか見てないもんね。園長
先生も母さんも、お金の話しかしないもん。俺のこと、見てくれない。そんな親…いらないもん」
ひろが…頭を撫でてくれるけど、その感覚も痛みも感じない。
「今度は…あんたが息子に捨てられる番だね」
玉が言った。
「親の愛情が必要な時にそばにいなかったくせに、今更現れて、勝手な母親。自分のことしか考え
てない」
「…玉。その辺にしとけ」
わたが、玉を制した。
「後で、説明させればいい」
「…ひろ」
「ん？大丈夫だ。病院に向かってるからな」
「ごめんね…っ」
「なんで、謝るんだよ…」
「一生…かかっても、返す…からね」
「何？」
何だろう…眠くなってきた。
「おい、太輔。目開けろ」
ひろの声が…遠く感じる。
「お金…１億…」
ダメ…瞼が下りて、真っ暗になった。
ああ…暗いの、嫌いなのに。
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kmf2kkrtmm(プロフ) - まほままさん» 玉ちゃんはちょっと強めのボルト数でやられたから動けないみたい。でも、えちの後に…ちょこっと番外編で宮玉の介抱のお話、考えてるｗｗこの男はもう捕まったので大丈夫♪後は、幸せが待つのみ〜( *´艸｀) (2018年12月3日 6時) (
レス) id: 0bbb450268 (このIDを非表示/違反報告)
kmf2kkrtmm(プロフ) - ヒロロさん» 幸せが一番よね〜。続編作ったから覗いてね〜。フラグは次の…次くらいに立てるかもｗｗ (2018年12月3日 6時) (レス) id: 0bbb450268 (このIDを非表示/違反報告)
まほまま(プロフ) - ねーねー、玉ちゃん大丈夫？痛いのやだよー（ ; ; ）もうこのオトコは近づかない？また来ない？それだけがめっちゃ心配なんよ〜。ともみさんが守ってね← (2018年12月3日 0時) (レス) id: de2262a235 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロロ(プロフ) - ひろの気持ちも分かるよ…。自分の大切な人を酷い目にあわせたんだもんね…(´;ω;` )でも、たいぴの言うとおりっ！たいぴを1人にしちゃダメだよ〜(>_<)ずっと一緒にいるんだもんね！皆が無事に家に帰れるみたいで安心した〜。初めて楽しみ♪ (2018年12月2日 19時) (レス) id: ea60697d88 (このIDを非表示/違反報告)
kmf2kkrtmm(プロフ) - まほままさん» 待ってたよ〜。夜、好きだもんね〜私もだけどｗスタンガンは…そうね、護身用だって言ってるけど、攻撃用にスタンバってたから恐ろしい"(-""-)"次は続編！いよいよ、夜かぁ〜♪ (2018年12月2日 18時) (レス) id: 0bbb450268 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともみ
| 作者ホームページ：http://yaplog.jp/kmft2_kitafuji
作成日時：2018年6月27日 7時
