＊ ページ14
「交番に訴えるのだけは、やめてほしいっ」
「目覚めました？」
「覚めたっ」
「午前２時過ぎ。帰ってお風呂に入って、自分のした愚かな行為を反省してください」
足がもつれながらも、最初よりはしっかりした足取りで逃げて行った。
いなくなって、ホッとする。
鞄、取りに行きたいけど…ちょっと立てそうにない。
すると、助けてくれた人が、鞄を拾って渡してくれる。
「ほい」
「あ、ありがとうございますっ」
「いつもと帰る時間が違うだろ？どした？」
「店長に…残業を頼まれて。あれ？でも、どうして…」
帰る時間が違うと分かるんだろう。
あ、もしかして…。
「お店の常連の方ですか？」
「違ぇけど、そういうことにしといてやるよ」
しゃがんで、顔を近づけてくるその人。
「近くで見ると…ほんと、綺麗だな」
「え…え？」
「あのおっさんに何された？」
「シャツのボタンを…千切られました」
自分の身なりを見て、慌てて素肌を鞄で隠す。
「そっか…お前にケガがなくてよかった」
っていうか…。
顔近づけて、話さなくてもよくない？
「顔…近いんですけど」
「ん…そうだな」
手が伸びてきて…頬を撫でられる。
そのまま距離が縮まって…唇が重なった。
「んん…っ、んふ…ぅっ」
舌で強引にこじ開けられて、口内に彼の舌が侵入してくる。
「ん…はっ…ゃ…んむっ」
「…ちゅ…良い声だな。もっと、聞かせろ」
抱きしめられて、頭を固定されて、もっと深くなるキス。
頭がボーッとして、何も考えられない…。
思考回路が停止して…ただ、ただ、くれるキスに溺れる。
男にキスされて気持ち悪いのが普通なのに…彼にされるキスは、嫌悪感がない。
「…ふぁっ…んんんっ…」
解放されて、追いかけるように目で彼を追いかける。
「こんな夜中にウロウロしてると変なのが寄ってくるから、家まで送る」
そう言いながら、自分の口を指で拭うその仕草にドキッとする。
「立てるか？」
さっきは安心して力が抜けたけど…今度は、彼のキスで立てなくなってしまった。
差し出された手を握って、何とか立ち上がる。
「家、どっち？」
「…まっすぐ行って、左です」
「分かった」
小っちゃい彼に手を引かれて、道案内しながら、アパートまで送って貰った。
家の前で、名残惜しく手を離される。
「今日のことは忘れて、しっかり寝ろよ」
「…はい」
彼の背中を見送りながら思う。
忘れられないのは…彼が俺に刻んだキスの方。
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kmf2kkrtmm(プロフ) - ヒロロさん» 昨日、藤北で書いててこっちが書いてなかったので更新〜。瞼にキスは脈ありだよね〜。キスしちゃったけど、もう少し告白後のほっこりを書いて、続編に行くよ〜。次のお話でね( *´艸｀) (2018年10月21日 8時) (
レス) id: 0bbb450268 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロロ(プロフ) - うぅ〜(´;ω;` )こっちも拒絶されたって思っちゃうよね〜(T^T)本当に謝らないで〜！でもね、瞼にキスは脈アリでしょ〜(*´艸` )初キスが楽しみだぁ〜♪ (2018年10月20日 8時) (レス) id: ea60697d88 (このIDを非表示/違反報告)
kmf2kkrtmm(プロフ) - ヒロロさん» おはよう♪これはリクエストのお話。内容は私の妄想だけど(笑)めぐり逢いとは別枠でここだけで読んでいいかも( *´艸｀) (2018年9月9日 10時) (レス) id: 0bbb450268 (このIDを非表示/違反報告)
kmf2kkrtmm(プロフ) - まほままさん» 萌え散らかしちゃいましたかぁ( *´艸｀)ここは毎度の如く、キス止まりですので〜っ♪ (2018年9月9日 10時) (レス) id: 0bbb450268 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロロ(プロフ) - おはよー！「初めてのキス」かぁ〜。絶対キュュンってなるな(〃ω〃)ひろへの第一印象ww まぁ、確かに小さいのに存在感大きいしねww 好きって気付いちゃったほうが楽だよね〜。どうなるんだろ、ﾄﾞｷﾄﾞｷだぁ〜(*´∀`)ﾉ (2018年9月9日 9時) (レス) id: ea60697d88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともみ
| 作者ホームページ：http://yaplog.jp/kmft2_kitafuji
作成日時：2018年2月4日 11時
