18 ページ18
「あの…藤ヶ谷さんから、この世界で生き抜くための助言を頂きました」
「へぇ」
そうなんだ。
「壊れるな…って」
「そっか…」
直球すぎる優しさと強さが壊れない様に。
姫もそう思ったんだな。
「……ネットで拡散されたら、その言葉を見たらもう…消せない。何が本当で何が嘘なのか、そ
んなのどうでもいいんだ。ただ、書かれたことをそのままコメントで誹謗中傷されて…姫は泣い
た。傷ついて…すげぇ泣いたよ。担当降りるファンもいたし。まぁでも…何とか踏みとどまっ
て、今に至るけど」
「藤ヶ谷さんを全力で守る人って…北山さんのことなんですね」
「あいつ、そんな風に言ってた？ｗｗ」
「はい。経験があるからこそたくさん味方を作れって。北山さんも同じ助言ですか？」
「…そうだな。俺も入った頃は人を信じて疑わなかった。でも…人間ってずる賢いんだ。利用し
て、姫に近づこうとする。まぁ、利用されるのって俺なんだけど苦笑」
目が零れ落ちるんじゃないかってくらいに、目を丸くする西垣くん。
「直接、姫に近づかれるよりは、俺を介してくれればって思ってる。まぁ、そういう奴のリスト
作ったら結構な人数になったけどｗｗ」
「リストって？」
「危険人物リスト。姫に近づけさせない奴らの名前が載ってる」
「……もしかして、俺もそのリストに名前載ったりします？」
顎に手を当てて考える。
「西垣くんって、今までと勝手が違うんだよね」
「え？」
「ストレート過ぎる。気持ちも態度も行動も、真っすぐ過ぎるくらい真っすぐなんだ。だから…
戸惑ってる苦笑」
「藤ヶ谷さんとたくさん話したいです。もちろん北山さんとも」
子犬みたいな目で俺を見てくる。
心臓に悪い。
このイケメン俳優は…目に毒だ。
いい意味で。
「お願いしますっ」
ｷﾞｭｯ。
手を握られた。
「俺を、リストに載せないでくださいっ」
うるんだ瞳で言われて。
「…分かったよ」
「ありがとうございますっ！！」
もう、その笑顔反則だろ…。
っていうか。
「最初から載せるつもりないしｗ」
そう。
迷ってる時点でもう…俺は西垣くんを気に入ってるってことで。
姫に害はない。
そう思った。
「ただし、近づくのも話すのもほどほどにしろよ」
「やったっ♪」
くぅ…姫以外の男の笑顔を可愛いと思うなんて。
初めてだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 141人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まゆか(プロフ) - 更新ありがと！仕事で色々あって落ち込んでてここきたら やっぱ、癒された(笑)やっぱいい北藤 藤北！そうそう新しいアー写に赤 YouTubeのグラス赤 メンバーの思いかな でも他の卒業グループよりある意味手厚いというか『ともに』の歌詞とか戻ってる前提？みたいなね。 (9月5日 0時) (
レス) @page25 id: 74829e95a6 (このIDを非表示/違反報告)
kmf2kkrtmm(プロフ) - まゆかさん» なんか更新したｗｗポロッと口にしたことからすれ違いに…次でちゃんと解決するからねｗｗそんなにはひきずらないよ〜♪♪ (8月13日 14時) (レス) id: 77fc09fa45 (このIDを非表示/違反報告)
まゆか(プロフ) - なんか更新してた。大我いたー！！みっくん なんか心変わりしかけたなーい(笑)たいぴーぴーんち(笑)更新ありがと (7月21日 21時) (レス) id: 74829e95a6 (このIDを非表示/違反報告)
kmf2kkrtmm(プロフ) - ちびさん» 更新しましたよ〜♪♪何度も読み返してくれる作品を書いてますので、これらもごひいきに♪ (7月21日 18時) (レス) id: 77fc09fa45 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - 返信、ありがとうございます、更新メールきてめっちゃ嬉しかったです。閉じ込められて怖かったよね、早くミツ癒してあげて下さい、めっちゃ楽しいですまた読み返しますね🙏 (2023年4月24日 17時) (レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kmf2kkrtmm
| 作者ホームページ：http://yaplog.jp/kmft2_kitafuji
作成日時：2023年1月1日 23時
