芽生えた恋の華は…乱れ咲き -北藤-

マネージャーの運転、乱れる。 ページ13

〜太輔Ｓｉｄｅ〜

今日は、ひろが先に出るからたいぴが見送る番。

玄関までついて行く。

名前呼びに慣れず、無理！死んじゃうって言ったらひろが折れてくれた。


「行ってきます」

「行ってらっしゃい」


いいなぁ…付き合ってる感じ♪

特別な感じがする！！

と思ってたら…。

うなじを引き寄せられて…ひろの顔が近づいてきて…キス。

恥ずかしくて、口を手で隠した。

「キスにも慣れろよ(￣▽￣)」


…くぅ〜っ。


かっこいい♪

手を振って見送り、熱くなった顔を手で風を送って冷ます。

後で、ひろと仕事一緒だもん♪

寂しいけど…ちょっとだけ我慢だ。

それから少ししてインターホンが鳴った。

同時にメールが届く。

『着きました』

マネージャーからだ。

『今、降りる』

返事を返し、たいぴも仕事に行く時間。


戸締りをして、家を出た。


〜〜〜〜

「おはよ、マネージャー」

「おはようございます。今日も一日よろしくお願いします」

「うん」

後部座席に乗って、シートベルトを締める。

「さっき、北山さんのマネージャーの車とすれ違ったんですけど…近くに住まれてるんですか？」

マネージャーには言っといた方がいいのかな？

でも、そしたら事務所にも報告？

「う〜ん…」

ひろにメールしよ。

「マネージャー、ちょっと待ってて。北山に確認するから」

「はい」

メールが返ってきた。

一緒に住んでるくらいなら、言ってもいいと思う…との事。

「近くじゃないよ。一緒に住んでる…わぁっ」

車が揺れた。

「すみませんっ、大丈夫ですか！？」

「大丈夫だけど…っ」

「北山さんと一緒に住まわれてるんですか！？」

「……あ〜、うん。そうだよ」

「いつからですか！？」

運転しながらの質問攻め。

「…最近、かな」

「どうして急に！？」

ほんと…両想いになれたことも奇跡だけど。


不思議。


北山と両想いになれて…しかも、公私共に一緒にいられるなんて…。

「……幸せ♪わぁっ！」



口から出てしまった呟きがまた、マネージャーの運転技術を乱してしまった。

わたに相談。→←キスにも慣れろ。

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