個性 ページ14
＿＿＿
「どういうことだ？治癒個性なのか？」
「え、なに胞小お前治癒系個性だったの？？？」
「えっ凄い食いつき！照れますって〜」
個性を扱う職に就いている身で、治癒個性の稀有さを痛いほど理解している彼ら。声を重ねながら食い気味に問いただす形になるのは必然的なのだが。
きゃっ、と頬を抑えて身体をくねらせるAに｢胞小｣と相澤が静かに呼ぶと、肩を竦めて居住まいを正した。
静かに耳を傾けていた教師2人は、その淡々と語られた情報量に目を剥くことになる。
説明を割愛して一言で言うと、こう。
「リカバリーガールの上位互換ってことか！？」
「純粋な治癒だけじゃないって点で言ったらそうなるのかな…ま、私この個性嫌いだからあんま大それたこと言われてもってカンジ」
少し投げやりな言葉に、マイクはしまったと言う顔をした。
個性ってのは親とのパーソナルでデリケートな関わりなワケで、嫌う理由もそれなりに重い物があるのがセオリーだからだ。
だから｢超地味なんだもん、皆と違って個性使ってもなんのエフェクトも出ないし｣とくだらなさすぎる理由を述べた彼女の頭に思わず手刀を落としたマイクは悪くない。
「いたた…ってことでせんせーの怪我治させてください！」
交際の申し込み宜しく差し出された手を見て、Aの顔を見て、もう一度手を見ながら相澤は考える。怪我が早く治るのなら願ってもない。そして何より彼女の個性に興味がある。
「＿＿＿…いや、体育祭前に無駄な体力消費させられない。頼むとて後日だ。」
数秒の沈黙の後、相澤は首を横に振った。
「はぅあっ！」
「エッ、なにこわ…」
すると奇声を上げながら胸を抑えてしゃがみ込んでしまったA。隣にいたマイクは思いっきり引いてた。
「包帯越しに微笑むと骨格そのものの端正さが滲み出ますね好きです……」
「もうオレこの子心配よ！！！！情緒不安定すぎ！！！」
「……奇遇だな俺もだ」
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うみうし(プロフ) - Ri.さん» 目にとめてくださりありがとうございます！そう言って頂けると励みになります(;-;)今後もお楽しみ頂けると幸いです…！ (2022年2月4日 17時) (
レス) id: 9d72e5d349 (このIDを非表示/違反報告)
Ri.(プロフ) - めっちゃ好みです🤍更新楽しみにしてます⸝⸝⸝⸝⸝⸝♡ (2022年2月4日 10時) (レス) id: cb1ef7c288 (このIDを非表示/違反報告)
うみうし(プロフ) - Tamaさん» 目にとめてくださりありがとうございます…!励ましのお言葉も嬉しすぎて手が震えております…笑更新頻度はかなり低いですが今後もお楽しみ頂けると恐縮です( •̣̣̣̣̣̥́_•̣̣̣̣̣̥̀ )♡ (2022年1月11日 21時) (レス) id: ca17de8c84 (このIDを非表示/違反報告)
Tama(プロフ) - はじめまして！めちゃくちゃ面白いですね！？更新楽しみにしてます…！ (2022年1月11日 18時) (レス) @page20 id: 06f7820e52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみうし | 作成日時：2021年5月4日 18時
