甘い血が百二滴 ページ8
どうかしたのかと、聞こうと思った。
主｢ねえっ…｣
言いかけたその時。
ハヤト｢あー、やっぱ。ダメみたい…｣
急にしゃがみ込むハヤト。
主｢ど、どうしたの？｣
体調でも悪いのかと私もしゃがみこんで、背中をさする。
ハヤト｢別に体調悪い訳じゃないから。気にしないで｡｣
私の手首を掴んで言う。
主｢そっか…｣
その手首を抑える手の力はジリジリと強くなる｡
主｢な、何…、痛い…｣
ハヤト｢あの男といたんだろ？｣
すっと鋭くなるハヤトの目。
その目がシュウの
主｢あの男って…？｣
ハヤト｢ふざけないでよ、Aが一緒にいる男って言ったら、俺とあの逆巻だけじゃん？｣
…
主｢いた、よ…｣
ハヤト｢なんっで…？アイツとは別れたんでしょ。一緒にいる必要ないだろ？｣
ジリジリと手首が、見つめられたその場所が熱を持つ。
主｢…別れた、別れたけど…｣
また、付き合ったと考えてもいいのだろうか。
ハヤト｢けど、なに？｣
ゆるりと手首から手を離す。
主｢…｣
ハヤト｢ごめん、意地悪したっす、早く帰ろ…｣
そこにはポーカーフェイスを装ったハヤトがいた。
やってしまった…後悔は遅い。
主｢ハヤトｯ!!ごめっ｣
少し先を歩くハヤトに謝る。
でも、転びかけて＿＿＿。
ハヤト｢危なかっしい…よ、本当。｣
ハヤトが私を抱きとめてくれる。
泣きそうな顔をしたハヤト。
主｢ごめんね…ハヤト…私は。｣
ハヤト｢言わなくてもわかってる。さっき言ったでしょ、意地悪したって。｣
ふわりと私を起こして、立たしてくれる。
主｢ごめん…ありがと。｣
そのままいつも通りに帰った私たち。
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SM - 面白かったです！ それと、百三滴のところでレイジがしゃべるところが ハヤトになってました。 奏さん！私もボカロ、歌い手が大好きです！ (2020年3月27日 9時) (
レス) id: b6be28c7e2 (このIDを非表示/違反報告)
SM 今年から中学生か〜…いやだな - 奏さん！私もボカロ、歌い手大好きです。あと百三敵目にレイジのはずがハヤトと書かれてました。 面白かったです！ありがとうございました (2020年3月27日 0時) (レス) id: b6be28c7e2 (このIDを非表示/違反報告)
ケラー(プロフ) - すっごく、面白かったです!シュウの無気力に惹き込まれる〜 (2017年9月21日 19時) (レス) id: 7fde83de2c (このIDを非表示/違反報告)
一之瀬奏(プロフ) - 千里さん» ありがとうございます!応援ありがとうございます!!また書くかもしれないので､その時もよろしければ宜しくお願いします! (2017年2月26日 15時) (レス) id: 66e7737bf3 (このIDを非表示/違反報告)
千里(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても面白かったです！お疲れ様でした。ずっと応援しています。 (2017年2月26日 2時) (レス) id: eb1e81f969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一之瀬 奏 | 作成日時：2016年12月21日 21時
