甘い血が四十八滴 ページ1
あの出来事から＿＿数週間。
私とシュウは…
シュウ「アンタ…早く、こっち来い。」
主「え？私、生徒会の資料を終わらせなきゃ
いけないんだけど…」
シュウ「…アンタが居なくて寂しかった。」
主「////////」
こんな感じ。
主「寂しかった…って車の中で一緒にいたじゃない？」
学年は違うから離れていて寂しいのはわかるけど、車の中で隣に座っていた。
……動きにくいぐらいに近くにいた癖に。
シュウ「…他の兄弟がいただろ？
二人きりじゃない。」
二人きりじゃなきゃダメなのね。
っていうか、近い近い！
何これ！？後ろから抱きしめられてる！？
じゃなくて、その前に！
主「でもっ、資料を片付けなきゃ…っ！」
「離して」と言おうと、後ろのシュウを見ようとしたら、
私の唇にシュウの唇が触れた。
シュウ「……アンタ、資料と俺、どっちが
大事なワケ？」
主「////////」
何そのボイス！！
すっごく恥ずかしくなるんだけど！？
主「………シュウです……。」
恥ずかしくなって、小声でシュウに伝える。
シュウ「ごめん、聞こえないんだけど？」
主「！？」
驚いてシュウの顔を見ると、ニヤリと嫌な笑みを浮かべていた。
まって…そういえば…
主「シュウって小さな声で聞こえてたよね？
わざとでしょ？」
確かその筈。
シュウ「…音が大きくて聞こえなかった。」
絶対に嘘だ。
音が大きいと音漏れしてるもの、いつも。
主「嘘。」
シュウ「嘘じゃない。」
主「嘘。」
シュウ「嘘じゃない。」
主「嘘。」
シュウ「血、吸って欲しい？」
主「嫌です。ごめんなさい。」
シュウのドS！鬼！
シュウ「で？」
主「でって何？」
最後の悪足掻き。
…勝てる気しないけど。
シュウ「俺と資料、どっちが大事なの？」
うぅ…そんな目で見ないでよ。
いつも眠たそうなのに、なんか可愛い…。
主「シュウの意地悪…。」
シュウ「なんとでも言えば？」
主「あー、もうっ！わかったわよ！
シュウ！シュウの方が大事！」
恥ずかしい！
何言わせんの！？
シュウ「…俺もAの事、大事。」
ぎゅっと抱きしめている腕の力が強くなる。
なんでこの人は、こういうセリフをさらっと言えるのか。謎だ。
でも…
主「嬉しい……ありがとう」
ぎゅっと私も抱きしめ返す。
シュウの胸に顔を埋めていて
分からなかったけど、
シュウが笑っている気がした。
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あみ猫♪ - 60話なんですけど、「出れなくなるから知れないのだから」になっていましたよ！ シュウ君とってもカッコいいです！これからも応援します！ (2017年8月10日 13時) (
レス) id: 6754d0ff85 (このIDを非表示/違反報告)
一之瀬奏(プロフ) - HANAさん» ご指摘ありがとうです！直しておきます！これからも頑張ります！応援ありがとうございます！ (2016年12月23日 21時) (レス) id: 12bc276e53 (このIDを非表示/違反報告)
HANA - っあ、まちがえました！。45話じゃなくて、75話でした＞ (2016年12月23日 18時) (レス) id: 077ea55c10 (このIDを非表示/違反報告)
HANA - おもしろいです！。あと、45話なんですけど「旦那様を呼んできますね。」が「旦那様を読んできますね。」になってますよ。これからもかんばってください！ (2016年12月23日 18時) (レス) id: 077ea55c10 (このIDを非表示/違反報告)
一之瀬奏(プロフ) - やなぎんさん» ご指摘ありがとうございます！直しておきます！ (2016年12月21日 21時) (レス) id: 12bc276e53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一之瀬 奏 | 作成日時：2016年7月1日 19時
