episode_34 ページ34
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JK「…ねぇ、」
『ごめん…もう帰るね』
辛かった。
優しい彼に、とうとう見放された感じがして。
椅子から立ち上がり、込み上げてくる涙を誤魔化すようにジョングクから顔を背ける。
そしたらその瞬間、
JK「やっぱりまだ帰したくない」
そんな甘すぎる声とは裏腹に強い力で手首を引っ張られ、呆気なくジョングクの胸に倒れ込んでしまった。
『ちょ、離し、』
JK「好きだよ。」
『はっ、?』
今なんて…
もうてっきり見放されたと思ってたのに。
密着しているためよく聞こえるジョングクの心音は、トクトクと速いテンポで刻まれていて彼の真剣な気持ちがより一層感じられる。
私ももちろんジョングクと同じくらいに心臓が鳴っていて。
いくら待っても落ち着きそうにないから、意を決して彼の男らしい胸から顔をあげた。
JK「っ…びっくりした」
『私も…』
JK「え?」
『……私も、ジョングクのこと好き』
私の心臓、壊れるんじゃないか?
というくらいにさっきよりもドクドクといっている。
だけどやっぱり気持ちがいい。
喉まで出かけてたこの想いが、やっと伝えられたんだから。
JK「冗談じゃない?」
『うん。』
JK「言う相手間違えてない?」
『うん。』
JK「僕と付き合ってくれる?」
『うん。』
JK「結婚してくれる?」
『いつかね。』
ジョングクは勢いで私が うん と言ってしまうのを期待してたらしい。
地味に不貞腐れてて何かブツブツ言っている。
だけどそんな姿も新たな一面が見れたって嬉しくなるの。
恋ってこういうこと…?
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じぇむ。(プロフ) - アさん» 私もです(´ー`) (2020年12月6日 14時) (レス) id: 1f98f488e3 (このIDを非表示/違反報告)
じぇむ。(プロフ) - Yellow8938さん» えぇ、ありがとうございます!!Twitterの方も宜しくお願い致します! (2020年12月6日 14時) (レス) id: 1f98f488e3 (このIDを非表示/違反報告)
ア - 好きです。 (2020年12月6日 11時) (レス) id: c8605ddb04 (このIDを非表示/違反報告)
Yellow8938(プロフ) - 朝早くからすみませんいつも楽しくお話拝見させて頂いてますTwitterフォローさせて頂きました宜しくお願いします (2020年12月6日 5時) (レス) id: 3fabd8bd69 (このIDを非表示/違反報告)
みさぴょん(プロフ) - すごい面白いです(;_;)早く続きが読みたい!! (2020年10月12日 22時) (レス) id: e02558259b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じぇむ | 作成日時:2020年10月9日 20時