episode_33 ページ33
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これまた広すぎる寝室に入ると、少し眉間にシワを寄せているもののどこか安心した様子で眠っているジョングク。
もっと早く彼の辛さを理解していたら…
なんて彼女でもないのに思ってしまう。
『…ジョングク』
ベットの横にある椅子に座り、ジョングクの手を握ると寝言か何か ふふ って嬉しそうに笑った。
まつげ長いなーとか鼻高いなーとか、特に意味もないことを考えていたら案外時間は早く過ぎていった。
壁にかかっている時計を見るともう日付が変わった0時15分。
私もこのまま寝ちゃいそう……
そんな時、
JK「…ん、」
ジョングクが少しだけ唸って、丸い目をゆっくりと開ける。
『ジョングク!』
JK「A……? なんでっ、」
『ごめんなさい、ほんとにごめ、』
JK「なんで謝るの?Aは何も悪いことしてないしむしろ助けてくれてありがとうって僕が言わないといけないのに。」
わざわざ重い体を起こして、真剣な顔で言ってくる。
そんなジョングクが改めて、いつの間にか私にとって大切な存在になっていたんだって実感した。
JK「A、タクシー呼んでおくから帰って大丈夫だよ。」
『やだ。』
JK「え、」
ジョングクはあからさまに困った顔をする。
そっか…私は彼にとってもうただのめんどくさい女でしかないのか。
そう思うと目頭が熱くなって喉が詰まる感じがした。
『ジョングクっ、…私、』
JK「なんで泣いてるの?!A泣いてばっかだよ…
やっぱり僕の近くに居ない方がいい。」
『なんで、?なんでそうやって勝手に言うの…』
ほら、また困った顔をする。
私は本当に、ジョングクのそばに居ない方がいい?
正解なんて誰にも分からない
だけど私は、もしそれがジョングクの為になるならそうしたいと思ってしまう。
あぁ、男に時間を費やすなんてバカらしいと思っていたのに。
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じぇむ。(プロフ) - アさん» 私もです(´ー`) (2020年12月6日 14時) (レス) id: 1f98f488e3 (このIDを非表示/違反報告)
じぇむ。(プロフ) - Yellow8938さん» えぇ、ありがとうございます!!Twitterの方も宜しくお願い致します! (2020年12月6日 14時) (レス) id: 1f98f488e3 (このIDを非表示/違反報告)
ア - 好きです。 (2020年12月6日 11時) (レス) id: c8605ddb04 (このIDを非表示/違反報告)
Yellow8938(プロフ) - 朝早くからすみませんいつも楽しくお話拝見させて頂いてますTwitterフォローさせて頂きました宜しくお願いします (2020年12月6日 5時) (レス) id: 3fabd8bd69 (このIDを非表示/違反報告)
みさぴょん(プロフ) - すごい面白いです(;_;)早く続きが読みたい!! (2020年10月12日 22時) (レス) id: e02558259b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じぇむ | 作成日時:2020年10月9日 20時