episode_23 ページ23
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会社に戻ると早速、買収する会社の社員名簿を渡してくるジミン。
JM「役職ついてる人は右に赤ペンで書いてるから。
不平等無くよろしくね。頑張れ〜^^」
JK「この際ジミンも営業部に、」
JM「ごめんて。もう煽らないから、とにかく平等にはマストだからね。」
めんどくさい仕事をやらなくていいからか、終始ニタニタしてたあいつ。
まるで今から合コンにでも行く足取りで社長室を出て行った。
JK「はぁ…やるか」
紙の束を見るとため息が出る。
らしくない独り言を呟いて、社員名簿を開いた。
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途中で別の仕事をこなしながらも、半分の社員は割り振るすることが出来た。
椅子をくるっと後ろに向けて、ガラス張りの窓から空を見るともう夕方で。
あぁ、また一日が過ぎていくんだなって思うと、なんだか喉がツンとした。
JM「ジョングク」
JK「わっ、びっくりした…ノック鳴らして入って来てよ」
JM「いや、鳴らしたよ。しかも名前だって何回も呼んでるのに、ずっと黄昏てたのは誰だよ。」
そんな呆れ顔のジミンは、なにやら片手にコンビニの袋をぶら下げている。
JK「なに?それ」
JM「ん?あぁ、これね。さっき無性にコンビニのコーヒー飲みたくて買いに行ったんだけど、ジョングクも飲むかなーって。」
そう言うと袋からコーヒーを出して、僕のデスクに置いてくれる。
さすが僕の幼なじみ。
ちょうどコーヒー飲みたいなって思ってたから。
JK「ありがとう。」
JM「いーえ。それより割振りどんくらい進んだ?」
JK「半分くらいかな。」
JM「おぉ、流石社長さんですね。仕事が早い。」
ちなみに別の仕事もやりながらだよって言うと、さらに僕を褒めてきた。
JM「なんか顔つかれてるね。」
JK「誰かさんのせいでね。元々今日は凄い忙しい予定なのに、仕事めんどくさいとか言うから。」
JM「……はぁ。僕がやるよ、残り。」
珍しい。
渋々とは言えど、仕事を自ら受け持ってくれるなんて。
ジミンはデスクから社員名簿を取ると、僕のことをじっと見つめてくる。
JK「…なに?」
JM「いや、くま凄いよ。」
JK「ほんと?今日はもう上がろうかな。」
JM「そうしな。じゃ、俺は何とか今日中にこれ終わらせるわ。」
社員名簿を恨めしそうに見ると、今度は重い足取りで社長室を出て行った。
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じぇむ。(プロフ) - アさん» 私もです(´ー`) (2020年12月6日 14時) (レス) id: 1f98f488e3 (このIDを非表示/違反報告)
じぇむ。(プロフ) - Yellow8938さん» えぇ、ありがとうございます!!Twitterの方も宜しくお願い致します! (2020年12月6日 14時) (レス) id: 1f98f488e3 (このIDを非表示/違反報告)
ア - 好きです。 (2020年12月6日 11時) (レス) id: c8605ddb04 (このIDを非表示/違反報告)
Yellow8938(プロフ) - 朝早くからすみませんいつも楽しくお話拝見させて頂いてますTwitterフォローさせて頂きました宜しくお願いします (2020年12月6日 5時) (レス) id: 3fabd8bd69 (このIDを非表示/違反報告)
みさぴょん(プロフ) - すごい面白いです(;_;)早く続きが読みたい!! (2020年10月12日 22時) (レス) id: e02558259b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じぇむ | 作成日時:2020年10月9日 20時