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episode_13 ページ13

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『も、もう映画終わるよ…』





話題を変えるようにそう言うと、ジョングクは あぁ。って気の抜けた返事をして、もう映画に興味は無いのかテレビの電源を落とした。









JK「もう帰りな、明日も仕事でしょ」



『そうしようかな。』



JK「次はいつ会える?」



『分からない。でも土曜は絶対無理だからね。』









そしたらまた、あぁ って。



この人、人の話聞いてるの?









.









『適当にタクシー捕まえて帰るから、ここでいいよ。』






玄関口まで来てくれたジョングクにそう言う。



それでも反応が無いから勝手に出て行こうとすると




JK「待って、僕が送っていく。」




そのまま一瞬で車のキーを取って、エレベーターに乗り込もうとする。









『一人で帰るから!!』



JK「…え?」



『そんな、わざわざ申し訳ないし大丈夫だよ。』









嘘、こんなの。


本当は ジョングクの高級マンションの後に私の安いアパートを見られるのが恥ずかしかっただけ。



絶対お化け屋敷とか思われるもん…








JK「そんなの気にしなくていいから。危ないよもう夜遅いし。」




『タクシーだから大丈夫だって』



JK「タクシーのおじさんに襲われたら?」



『なんて失礼な。』







どこまで妄想が捗るんだか…






ジョングクは絶対私を送っていきたいらしいけど、私は絶対に家を見られたくないから一人で帰りたい。









JK「…なんでそんな嫌がるの?」




『別に嫌がってはないよ。ただ本当に申し訳ないだけだから。』



JK「僕はAと居れる時間がすごく幸せだからいいんだってば。それとも何、家に彼氏でもいるの?」







そんなわけないでしょって言おうとしたけど、やっぱりやめた。




よくよく考えたらジョングクは私と付き合ってる訳でもないし、必要最低限のこと以外教えることなんてないんだから。









JK「…本当に、いるの?」



『…さぁ。じゃあ、私は帰るから。』



JK「A、」





エレベーターのボタンを押す私の手を掴んでくる。







JK「タクシー呼ぶから待って。あとこれ…」






スーツのポケットから慣れた手つきで1万円を取り出して私に渡してくる。





また引き止められると思ったのに、まさかまだ私に気を遣ってくれるなんて…なんでなの本当に。

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じぇむ。(プロフ) - アさん» 私もです(´ー`) (2020年12月6日 14時) (レス) id: 1f98f488e3 (このIDを非表示/違反報告)
じぇむ。(プロフ) - Yellow8938さん» えぇ、ありがとうございます!!Twitterの方も宜しくお願い致します! (2020年12月6日 14時) (レス) id: 1f98f488e3 (このIDを非表示/違反報告)
- 好きです。 (2020年12月6日 11時) (レス) id: c8605ddb04 (このIDを非表示/違反報告)
Yellow8938(プロフ) - 朝早くからすみませんいつも楽しくお話拝見させて頂いてますTwitterフォローさせて頂きました宜しくお願いします (2020年12月6日 5時) (レス) id: 3fabd8bd69 (このIDを非表示/違反報告)
みさぴょん(プロフ) - すごい面白いです(;_;)早く続きが読みたい!! (2020年10月12日 22時) (レス) id: e02558259b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じぇむ | 作成日時:2020年10月9日 20時

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