第8話 ページ10
師匠を雄英の屋上に返し、私は『空を飛ぶ』で家に向かっていた。
「や、やめっ、」
小さな声が下から聞こえた。
すすす、と下に寄る。
「なーにやってるんですか、おにーさん。」
ふわ、と地面に降りてカツアゲか何かをしていた男の人の後ろに立つ。
男はびくと肩を震わせ私を見た。
憎しみばっかが詰まった目だなぁ。
助けを呼んだであろう小柄な男の人はさっさと逃げてしまった。
「ちっ、おいガキ。」
その機嫌が悪くなった男に胸ぐらを掴まれる。
すぅ、と目を細めて男を見つめる。
がっ、と一発殴られる。
「痛いですねーおにーさん。
でも、」
さっ、と相手の手を掴み、がっ、と今度は胸ぐらを掴み寄せる。
「細っちぃから威力が弱いですね。
こうやるんですよ。」
ごっ、と相手の腹を下から抉るように殴る。
かひゅ、という音が割と近くで聞こえる。
ふら、と後ろにふらついた男。
「おにーさんの個性はなぁに？」
壁ドン、とまではいかないけれど、男を壁際に追い詰める。
「ちっ、誰がクソガキに教えるかよ。」
でも、と目の前の男は言葉を続けた。
「君には興味が湧いたよ。」
さらり、と髪を梳いていく骨の形が痛々しく浮かぶ手。
「じゃあね。」
一瞬の瞬きのうちに男は消えていた。
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ベル(プロフ) - 儺菜生さん» 初めから読みました！更新楽しみにまっています！！ (2018年4月7日 14時) (
レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
儺菜生(プロフ) - ユキナさん» コメントありがとうございます！！評価もありがとうございます！！！更新頑張ります！！ (2017年7月23日 19時) (レス) id: 97a1057883 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - おもしろかったです♪ポケモン好きなので評価しました！更新頑張ってくださいねo(*≧∀≦)ﾉ (2017年7月10日 22時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
儺菜生(プロフ) - 嶄狐さん» コメントありがとうございますっ！！ 評価もしてくれて嬉しいです！！ 更新頑張ります！！ありがとうございます！！ (2017年4月13日 1時) (レス) id: 97a1057883 (このIDを非表示/違反報告)
嶄狐 - ポケモンとヒロアカのコラボとか、俺得だぜぃ！！評価しました。更新頑張ってくださいね。 (2017年4月5日 23時) (レス) id: db98ba6b08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：儺菜生 | 作成日時：2017年2月12日 22時
