壊れた男の子…。【忍たま】 (ページ10)

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五十四話ページ10

庄左ヱ門はとても後悔している様子。

伏木蔵･乱太郎は

唇を噛んでいた。

その一部、

伏木蔵は泣いていた。

『ｶﾋｭー…ｶﾋｭー…ｶﾁｭー…』

猪「これって本当に普通の呼吸なの…？

過呼吸にしか聞こえない…」

黒「確かに普通の呼吸じゃないかもしれない…」

鶴「…？」

黒「でもA先輩にとっては

普通だと思うよ…」

猪「本当にそうなの…？」

黒「大丈夫だよ…ｯ」

鶴「A先輩大丈夫かなぁ…」

＿＿＿＿＿＿＿＿

暫くの時間が経った。

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

鶴「…新野先生…！」

新「やぁ、こんにちは伏木蔵君。

あれ、そこで寝ている患者さんは…A君！？！？」

黒「そうなんですけど…」

『ｶﾋﾕｯ…ｶﾋｭ-…ｶﾋｭｰ』

新「ちょっと、A君の状態見ますからね！！」

猪「御願い致します…」

＿＿＿＿＿

新「発表致しますね。」

黒「で、A先輩の状態は…？」

新「…」

猪「なんで黙っているんですか…？」

新「目を覚ますのは難しいかもしれないです…、」

鶴「…え？」

黒「嘘だろう…？ねぇ、嘘でしょう！？」

猪「ちょ…庄ちゃん」

黒「A先輩まで…居なくなるのは嫌です！！！」

新「身体中にある、痣と切り傷。

そして足にある捻挫。

手にある打撲…

結構危ないですよ…？」

猪「助かる方法は無いんですか…！！！」

新「…本人の意志自体です。」

黒「A先輩っ…！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

鶴「目を覚まして下さいよっ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

猪「ｯ…｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

＿＿＿＿

一方…

主人公をこういう形で裏切った

真木海加はというと

自分の部屋の中で寝ていて

とても魘されていた。

＿＿＿＿＿

夢の中

海加side

あれ＿＿ここは何処？

私は何を…？

そういえばAの所行かなくちゃ。

それにしても何処なんだろうか

ここは。

？「貴女…最低ですね。」

海「え…？」

？「私の子をあんな風に裏切るなんて。

信じていたのに最低ですね。」

海「私の子…？

何言ってるか分からないけど…

貴女は一体誰？」

？「私はAの母です。

ずっとあの子を見守っている母親です。」

海「母親…？」