壊れた男の子…。【忍たま】 (ページ15)

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五十九話ページ15

結構経ったある日。

新「だんだん傷が治ってきましたね」

『あ、はい…』

新「これならもう動いてもいいでしょう」

『…！！本当ですか？』

新「勿論です」

ずっと動いていなかった。

毎日退屈だった。

動かない日々が。

いや…

でもこのままの方が

楽…

『本当だ…動ける…！！』

…以前はそんなに体が動かなかった。

でも今は動ける。

『では』

新「はーい」

海「…」

＿＿＿＿＿＿＿

結構経った又ある日

『…』

普通に怖くて外に出れない。

…もし自分が外に出たら

上級生に出くわすかもしれない。

そう思うと

恐怖心が増す。

でも…

動かなきゃな…

鍛錬しに行きたいな…

…気配を消して…

行こう…、！

＿＿＿＿＿＿

裏々山

『久しぶりに外に出たけど…あ…池だ』

結構深いなこれ…

入ってなくても分かる…

絶対に入りたくないな…

というかなんで池に来ちゃったんだろう

俺が行く道とは反対方向だったのに

…こんなはずじゃなかったのに。

ﾄﾞﾝｯ！！！！

『ｯ！？！？』

『えッ…』

後ろから押された。

正直油断していた…

…

紛れもなく押した人物は

＿＿＿＿＿＿竹谷八左ヱ門だった。

『嘘…だｯ…』

ﾊﾞｼｬﾝ！！！！

『ｺﾞﾎｯ…ｶﾞﾊｯ…！！！』

…だんだんと

意識が遠いていく

…結構危ないかも

それより…とても苦しい。

急に

押されたから

不意打ちすぎて

対応できなかったな…

あー、

ここで死んでしまうのか…

…死ねるなら

もう死んじゃっても良いか

…そっちの方が楽だし…

？「…お…」

『…』

？「おいｯ！！！！」

『…』

…本当に危ないかも

どんどん視界が暗くなっていく。

？「大丈夫かｯ！！！」

誰かに自分の名前を

必死に呼ぼうとする

そんな声を聞いて

意識はここで途切れた。