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「あなたがここに来ない夏が来るのは寂しいから、遊びにきてね。」





「うん、たまには来るね」






あれからあっという間に夏が過ぎた






結局彼らに会えないまま、私はこの街を出る。






せめて、と私は彼と初めて会った場所へと向かった





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「やっぱりここは風が気持ちいい」






ここから見る海が本当に好きだった






もともと好きだった場所だけど、彼に会えるようになって






ここでお話を聞くことが







あなたに会えることが







大好きになった







「好きだったよ、じゃあね」







もう1度だけ、会いたかったよ









「誰のことが?」









後ろからそう声が聞こえた気がした






だけどその声は








私が最も会いたくて、でも会えない人の声









「まさかね、今日船来てないし。」






いるはずがない






「はぁ?今日船きてるぞ?」






「え?!どこに?!」







「嘘だよ笑」






この声。いやいや、まさかね…







なんて思って後ろを振り向く








「…ホラウソー…?」








「久しぶりだな」








そこに居たのは、間違いなく私が1番会いたかった人









「…ばか。来るのが遅いよ…」







なんで今日来るのさ…







「私今日でここからいなくなっちゃうのに」







やっと会えたのに、もうさよならなんて







「知ってるぜ笑 だから迎えに来た」






「は?何言ってんの?!」






そんな嘘に騙されるわけないじゃん…






最後の最後でそんな嘘つかないでよ







涙で前が見えないよ






そう思ってるうちに彼は私をひょいっと持ち上げる






いわゆるお姫様だっこ






そのことに私が気づくのは遅くなかった







「ちょ、ホラウソー!恥ずかしいからおろして///」







きっと私の顔は真っ赤だろう







身体中の熱が顔に集まってくるのがわかる







「嫌だね。俺は海賊だぞ?お宝手に入れに来ただけだ」






ホラウソーは私のことは御構い無しに、抱っこしたまま歩き始める






降りようと思えば降りられたのだと思う







だけど私は降りないどころか、今は船の上から小さくなっていくポルトパラティーゾを眺める






きっとなんとなくわかってたんだと思う








「Aという宝はいただいたぜ?笑」







「ずっと前から奪われてたみたい。大好き」






今日から私も海賊らしい

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スザンナ - ネバーランドシンドロームのトートルズ君の小説お願いします (8月14日 0時) (レス) id: d0e30b129b (このIDを非表示/違反報告)
ノワブラ−α(プロフ) - 正太郎とシロの取り合いってできますか?甘めで、シロは神虫の口調でお願いしたいんですが... (2019年3月16日 12時) (レス) id: cf6ea17fd6 (このIDを非表示/違反報告)
冬樹さくら(プロフ) - リクエストにお答え下さってありがとうございます!確かにケロロ軍曹に冬樹って名前のキャラいましたねw受験頑張ってください!また、更新するまで待ってます! (2018年8月16日 14時) (レス) id: fbeff1f69b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうなぎ(プロフ) - 冬樹さくらさん» 分かりました。書かせていただきます!! (2018年8月12日 14時) (レス) id: bdeadd4260 (このIDを非表示/違反報告)
冬樹さくら(プロフ) - はい。それであってますよ。 (2018年8月12日 13時) (レス) id: fbeff1f69b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆうなぎ。 | 作成日時:2017年12月29日 9時

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