名前【ツインズ】 ページ15
「Aーー！そろそろ授業始まるよ〜」
「大丈夫、今行くー！」
廊下を走りながら、ふと窓の外の空を見る
薄暗い雲が、どこまでもどこまでも空に覆いかぶさっている
ーーいつまでこれが続くんだろう
ここはあの子の中の世界
そして私たちはあの子を待っている
大人になりきれないあの子のために。
…ってかっこよく言ってるけど、
あの子がくるまでは、この世界にも普通に授業あるしお腹もすくし←
理科室で先生が実験しているのをボーッと眺め、ノートを取り、授業が終わる
放課後になり、教室が一気にガヤガヤし始める
その中を私はサーッとすり抜け、向かうのは
「ねぇツインズー、」
野外ホールの真ん中に、ぽつんと座る男の子に話しかける
「なんだいA？」
彼はニコッと笑ってこちらを見た
「歌を聞かせてよ、」
「またぁ〜？」
もう何回も聞かせたろ？って怖い方になりながらも、
彼は歌の準備をしている
私は彼のそういうところが好きだ
毎日…？なのか分からないけど、こうやって私だけに歌を聞かせてくれる
本当は歌が聴きたいわけじゃなくて、あなたと話すきっかけが欲しいだけなんだけどね
と言いつつ歌も大好きだけど
ツインズはしばらく歌を歌ったあと、
「やっぱり、おいらには無理だぁ」
と、途中で歌をやめ、私の横に座る
「でも、そんなこと言ってたらあの子に聞かせられないじゃない？笑」
「もー、人事みたいにいうねぇ」
はぁーっ嫌になっちゃう、なんてため息つきながらも笑ってる
「まあ…私はあの子のにとって、この世界の一部でしかないからね…笑」
私は知ってる
私と彼とではこの世界での役割が違うことを
「えぇ〜、何それぇ〜笑」
「ごめんごめん、さ、練習しよ？笑」
そう言うと、彼は大人しく練習をはじめる
そんな彼はあの子にとっても大事な人であり、あの子を変える勇気となる人
それに比べて私は、あの子にとっては名前のないC子ちゃん
いや、本当は名前だってないのだ
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スザンナ - ネバーランドシンドロームのトートルズ君の小説お願いします (8月14日 0時) (
レス) id: d0e30b129b (このIDを非表示/違反報告)
ノワブラ−α(プロフ) - 正太郎とシロの取り合いってできますか？甘めで、シロは神虫の口調でお願いしたいんですが... (2019年3月16日 12時) (レス) id: cf6ea17fd6 (このIDを非表示/違反報告)
冬樹さくら(プロフ) - リクエストにお答え下さってありがとうございます！確かにケロロ軍曹に冬樹って名前のキャラいましたねw受験頑張ってください！また、更新するまで待ってます！ (2018年8月16日 14時) (レス) id: fbeff1f69b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうなぎ(プロフ) - 冬樹さくらさん» 分かりました。書かせていただきます！！ (2018年8月12日 14時) (レス) id: bdeadd4260 (このIDを非表示/違反報告)
冬樹さくら(プロフ) - はい。それであってますよ。 (2018年8月12日 13時) (レス) id: fbeff1f69b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうなぎ。 | 作成日時：2017年12月29日 9時
