Slave of love(桃青) ページ1
望今どこにおるん?
A今友達と近くのモール来てる!
望今何してるん?
A今はお昼ご飯終わったところだよー!
望今、誰と一緒におるん…?
A今は、一人だよ?
Aの事束縛したいわけじゃない。ほんのちょっと不安なだけ。
だってな?Aホンマに可愛いねん!もう全てが俺の理想!正に女神!!
そんな彼女が汚い男共の視界に入るなんて吐き気がする程嫌なんよ。
「はぁー…今日もAは安定に可愛い♡」
「小瀧お前今日も安定にキモいな。文字だけで可愛いとか頭おかしいんとちゃう?」
「シゲはAの事を知らんからそういう事言えんねん。まぁ会わせる気ないけど」
会社の先輩であるシゲこと重岡大毅は恋愛には興味がないらしく、俺が惚気ける度にこうやって毒を吐く。
そんなシゲやから俺も安心して惚気れるんやけどな?
同期の流星はAの話する度に写真見せろとか会わせろとかうるさいから最近はそういう話してない。
「なぁシゲー…どうしたらAの全てが俺のになると思うー?」
「は?」
「Aの視界に映るのも耳に入る声もぜーんぶ俺だけがええねん。なんていうんかな?Aの世界が俺だけで完結して欲しいねん♡」
「…俺初めてお前と友達辞めたくなったわ」
捕まらんようにしろよなんて言い残しトイレに行ったシゲを見送り再び携帯に視線を戻す。
折角の休みやし会いたかったなぁ…。
俺も含めて色んな人大事にするとこ大好きやけどAの1番は俺であって欲しい…。
そう思うことは俺のわがままなんやろうか。
望もう寝た…?
女々しいかな?構ってちゃんかな?でも仕方ないねん。
俺の生活はAがおらな成り立たへん。
Aは俺の生きる活力、生きる希望、生きてる意味やねんから。
Aまだ起きてるよー?どうしたの??
望今から家行ってもいい…?会いたい…
そう送ってから数分、返事が返ってこなくなった。
え。なんで?もしかして寝てしまったんやろか…。
項垂れているとトイレからシゲが戻ってきた。
「しーーげーー…Aから返事来おへんー…」
「はいはい、そうですねぇー」
「ちゃんと聞いてやぁー!」
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作者名:さくらもち | 作成日時:2023年3月15日 0時