【d!】戦場の天使【軍パロ】 (ページ2)

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一話ページ2

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＿＿＿xxx年x月x日、アルファ国とベータ国による戦争が終わりを告げられた。経済的にも軍事的にもアルファ国の方が優れており、決着がつくのも時間の問題だと思われていた戦争は、一つの兵器によりベータ国に軍杯が上がった。しかも、初めは劣勢だったにも関わらずその兵器を投入してから2週間という驚くべき早さでの終戦、周辺諸国の国王達は耳を疑ったそうだ。

では、その兵器とはどのような物だろうか。

戦場から生き延びた兵士や我が国の斥候部隊の話によると、それは人間らしい。しかも女で、まだ幼いそうだ。

全身が血で染まり確かな情報では無いが腰までの白髪で白瞳、腕や足は細く身長は150cmほど、見た目は16歳ほどの少女との証言が取れている。

使用していた武器は短剣、長剣、刀に細長い糸のようなもの、弓に銃等多岐に渡っており、そのどれもが一般兵を優に殲滅出来るほどの腕を持っているらしい。

また、彼女の素性を調査しているが全く消息が掴めず＿＿＿＿＿＿

「ふむ…」

「とまぁ、今回の戦争で気になる点と言ったらやっぱりこれやと思う。あのアルファ国を壊滅に追い込んだ生物兵器がホンマに存在するのか、存在するならどのように無力化するのか、まぁ後は…保管場所やな。それも出来れば特定したいんやけど…」

「ごっつ強い女の子とか恐ろしすぎるやろ～いややな」

「せやな、大先生なんてガチビンタで死んでまうんやないか」

「あるで」

男十四人が長机と椅子に座り豪華な装飾の施された部屋でするには少し間の抜けている会話が聞こえる此処は我々国、他国に比べ始まりさえ遅かったが今では大国と肩を並べる軍事国家だ。それを取り纏める重役である幹部十三人と、最高権力者である総統のグルッペン･フューラー、彼らが睨めっこしているのは上記の資料であり、最近に起こった戦争の問題点である。

大国を壊滅に追いやった生物兵器、今後ベータ国との関係を続けていくに当たっても大きな壁であり自国の首に添えられるかもしれない凶器となり得るそれは、早急に鮮明にしなければならない問題だった。

「黒い噂が耐えへん国やったけど、まっさか生物兵器とはねぇ～…やばいんちゃう？色々と」

頭にトルコ帽子を被った男がため息をつきながら話す。

「せやなぁ、倫理的にも武力的にもヤバいで。え、俺らと同じくらいって事やんな？」

オーバーオールを来た男が苦笑しながら話す。