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末っ子のにこにこ顔に癒されていると他の面子は口々に騒ぎ始めた。
『おじいちゃ〜ん、ごはんはさっき食べたでしょ〜。』
『あ、それこの前の日本のテレビでみたやつだ！』
『ジュニヒョン、ちょっとまってください。
Aはおじいちゃんじゃなくておばあちゃんじゃないんですか？
そうですよね？』
『スングァナ、そしたら僕とAは夫婦て事になるね。
ほらだって僕カラット達に"爺ス"て言われてるし。
わーい！じゃあA、この後ふたりで愛を育もうか。』
『シュア、そうはさせねえぞ。』
『そうですシュアヒョン、抜け駆け！』
「そうだなぁ、ちょっとそれはわたしも遠慮したいかなぁ。」
一同のやり取りを聞きつつアイドルがファンを差し置いてそういうことを言うのはどうかと思いぽつりと呟くと、その発言を逃さなかったジョシュアがすかさず返してきた。
『えっ！？ちょっとA、それはどういうこと？
僕と愛を育むのはいやだっていうの？
この後ふたりでゆっくり話をしようか。』
ま、眩しい。
パブリックな場面で見せる様な最高の微笑みを湛えたジョシュアだが背後に有無を言わせないオーラを背負っている。
誰も言い返す事が出来ない空気が痛い。
「この後ジョシュアとふたりで、ていう以外の選択肢は無いの…？」
『Aおじいちゃん、ファイティン』
ジョシュアに首根っこを掴まれ連行されていく自分の姿を想像し、がくりと肩を落としていると、ボノニからちいさく棒読みの応援をうけた。
やさしい子だねえ。おじいちゃん涙がでちゃう。
『で、この茶番はいつまで続くの。』
自分は関係ないとばかりに呆れた様子で眺めていたジフンの呟きにて、この一幕は終わりを告げた。
馬鹿馬鹿しい様なこんな出来事も楽しく思えるなんて、やっぱり寂しく思っていたんだろう。すこし陰っていた心のなかが一気に明るく広がって行くのが分かる。
さあ、また日常がはじまる。
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スズキ(プロフ) - Wonmaさん» とても嬉しいコメントを有難うございます。落ち着いた文章を書いていきたいと思っているので、本当に光栄です。更新が滞っている状態でWonmaさんのお言葉がとても励みになりました。改めて、有難うございます。 (2020年2月22日 0時) (
レス) id: fd518ccf86 (このIDを非表示/違反報告)
Wonma(プロフ) - 静かに、且つ優美な雰囲気で流れる展開と言葉選びがすごく好きです。読んでいて全く飽きない素敵な小説です！更新、応援しています、 (2020年2月15日 0時) (レス) id: 95f1924bc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スズキ | 作成日時：2019年8月12日 3時
