お願いだ私から離れてくれ【牛島若利】

お願い ページ31

外部の声が聞こえる。






5メートル程先にいる牛島は暫く私を凝視して






10秒後、大股気味で私に詰め寄った







いきなりの行動で動揺した私は数歩後退するも、あっさり牛島に肩を掴まれて逃げられない








いやいや、逃げるんじゃないよ私



ちゃんと謝るって決めたんだから…




A『やること？』

友達『そう！牛島先輩に謝るの！』

A『どうやって…』

友達『まずは3人組をなんとかしなくちゃ。話はそこからよ』








そして今さっき、その3人組事件が恐らく片付いたので





────────何すれば良いの








やばい、どうしよう謝るしか聞いてないわ








そうこう考えているうちに先に口を開いたのは牛島だった




　

牛島「すまなかった」






A「ﾌｧｯ!?」






なぜ謝られるのか意味が分からない







牛島「俺がしつこくお前に付いてたから嫌になってしまったんだろう」









A「まぁ、しつこかったですが、嫌では…………」







まずい、好きだと自覚してから異常に口が回らない



そういえば肩掴まれているじゃん





制服自体水で濡れているから

牛島の手から伝わる熱が結構伝わってくる





みるみるうちに顔に熱を持った私に牛島が気づいたが






牛島「熱でもあるのか、保健室行くぞ」







と腰を掴まれてこの間のようなデジャブが繰り出されるのかと思ったら






A「ぉおっ!?」






変な声が出たのは許して欲しい。
　
　





だって、お姫様抱っこされてんだぜ。かなり密着度高めの。






A「歩けるから降ろして下さい！」






足やら手やらジタバタするも、





強めに抱きすくめられて「大人しくしてろ」と言ってきやがった






　くそぅ人の気も知らないで()








途中すれ違った生徒に仰天されるが、それでも降ろさない牛島。おかげで吹っ切れたわ






保健室に着くなり先生に




保健医「うわ、大胆」





と若干引き気味に言われた。


もうどうにでもなれ






私は保健室のベッドて牛島の腕から解放された

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