恋は少し難しい (ページ3)

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＊ページ3

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「ジュニ、今から何するの？」

「今日は理科でしょ、体育の後は〜国語があって……昼休憩挟んで数学英語だよ。始まったばかりだからまだ部活もないし」

「部活………ジュニは部活何に入ってるんだっけ？」

「う〜ん、何に入ろうかなって。テニスもいいし、吹奏楽も興味があって」

ちょっと待って？何に入ろうかな？確か漫画通りだとジュニは主人公であるイ・ドンヒョクに誘われてバスケ部のマネージャーになる。それがまだ決まってないってことは……

「ジュニ、今日って何年何月何日？」

「今日？20××年4月6日だけど……」

「嘘…………」

私が入ってしまったこの世界はまだ漫画の最初である高校の入学の時期であった。

話を聞いていると色々な情報がわかってきたが私はジュニの友達AのチョンAに憑依してしまったらしい。友達AのチョンAはジュニの中学からの友達でお金持ちのお嬢様だ。

ただ顔も性格も成績もフツー。作者がジュニにスポットライトを当てるために全てを普通のステータスにしたのだった。

読んでいる時私と名前が同じだなと思ってはいたが脇役なのでそこまで気にしていなかった。まさか私がその脇役に憑依するとは。

前と姿形は変わらないままだったがチョンAのトレードマークのカチューシャと手にはジュニとお揃いのミサンガがあるのが変わった点だった。

憑依なんて漫画か。心の中で苦笑いしたが実際そうなってしまったのだからしょうがない。

この際この世界に入ってしまったのだから私はこの世界を楽しむことにした。

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